京都サンガF.C.の元日本代表FW柳沢敦(31)が自身3回目、日本人FWとしては05年の佐藤寿人(広島)以来3年ぶりとなるベストイレブンに選出された。柳沢にとっては01年以来7年ぶりとなる受賞。過去の受賞者の中で最も間隔を開けてのベストイレブン選出に「選ばれたのは本当にうれしい」と声を弾ませた。
　鹿島から京都へ新天地を求めた今季は32試合に出場し日本人トップの14得点。前年の19試合5得点から鮮やかな復活を果たし、J1復帰1年目のチームをJ1残留へと導いた。だが、柳沢は「(新しいチームでプレーする)不安があったけど、サンガが非常にいい形でサポートしてくれた。入りやすい雰囲気を作ってくれた」とクラブに感謝。昨年まで所属していた鹿島の移籍への理解に対しても、感謝の弁を口にしていた。
　京都2年目の来シーズン。日本人得点王、そして日本人FW唯一のベストイレブンに選出された柳沢には、06年のW杯ドイツ大会以来となる日本代表復帰にも期待が高まる。注目の新シーズンへ向け柳沢は「個人的には楽しみなシーズン。流れに乗っていければ」と前を見据えた。

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<写真>7年ぶりのベストイレブン選出となった日本人得点王の京都FW柳沢敦


(取材・文　吉田太郎)