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コロコロPK?闘莉王が冷静にPK成功

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[7.15 ナビスコ杯準々決勝第1戦 浦和2-1清水 埼玉]

 研ぎ澄まされたゴールへの嗅覚が、こぼれ球も自分のところへ呼び込んだ。浦和レッズFWエジミウソンの公式戦4戦連発となる一発が決勝点になった。

 1-1の後半15分、DF田中マルクス闘莉王の強烈なミドルシュートがクロスバーに当たった跳ね返りに詰め、DF岩下敬輔に競り勝ち、打点の高いヘディングで押し込んだ。「後ろから走っていたので合わせるだけだった」と本人は謙虚だったが、闘莉王は「エジは調子がいいから、ああいうところにも詰めてくれる」と感謝の言葉を口にした。

 前半24分には闘莉王のPKで先制。冷静にGKの逆を突いてゴール左に沈め、「入れることだけを考えた。入ってよかった」と安堵の表情を浮かべた。日本代表では06年11月のサウジアラビア戦でPKを失敗したこともあったが、この日はMF遠藤保仁(G大阪)のコロコロPKを彷彿とさせるような相手の動きをよく見た落ち着き払ったキックだった。

 「あんま言っちゃうと、俺の蹴り方がバレちゃうから。PKは難しいんだよ。よく言うけど、PKは社長が蹴ればいいんだよ」と冗談交じりに話すなど最後まで上機嫌だった。

<写真>PKから先制点を決めた浦和DF闘莉王
(取材・文 西山紘平)

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