横浜F・マリノスが、磐田のFW前田遼一の獲得に乗り出していると、25日付のスポーツニッポンが報じた。来季からチーム統括部長に就任することが決まっている下條佳明氏が磐田と接触しており、近日中にも正式オファーを出す見通しだという。

　横浜FMは今季限りで木村浩吉監督を解任し、ミスターマリノス木村和司氏を新監督に迎えて飛躍を狙うが、嘉悦社長代行は「引き分けが多く、勝ち切れない試合が多かった」と今季リーグ戦10位に低迷した原因は得点力不足と分析したという。たしかに、今季のリーグ戦連勝は2連勝が2度だけと、爆発力に欠ける部分はあった。

　そこで、現在20得点でJ得点王を快走する前田をリストアップ。実現すれば、新人最多得点記録を更新したFW渡邉千真との2トップは破壊力満点で、他クラブの脅威となることは間違いない。

　だが前田獲得にはG大阪も参戦している。もちろん、磐田も慰留を求めている。横浜FMは近年、資金不足がささやかれるだけに、獲得へは一筋縄ではいかなそうだ。

(文　近藤安弘)