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【連載】南アへカウントダウン!(5)稲本、9年ぶりの対決は「完敗」

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南アフリカW杯開幕まであと83日!
[3.20 J1第3節 横浜FM4-0川崎F 日産ス]

 今季、欧州から戻ってきた日本代表選手同士。MF中村俊輔(横浜FM)との約9年ぶりの直接対決としても注目された一戦で、川崎フロンターレのMF稲本潤一は屈辱的な大敗を味わった。

 「完敗。それ以外ない」。厳しい表情で切り出した稲本はチームの精神的な未熟さを指摘した。前半8分に先制点を許すと、立て直す間もなく4分後に失点。さらに前半40分、後半15分と立て続けにゴールを許し、どれも自分たちのミス絡みだった。

 「早い時間に失点して計画が崩れたというのはあるけど、焦った攻撃になって、こぼれ球を拾われてやられる場面も多かった。もうちょっと慎重にやるべきだった。まず90分間、集中すること。しっかりチームの士気を上げてやっていきたい。精神的な部分で成長することが必要だと思う」

 ずるずると失点を重ねる試合内容がふがいなかった。自分自身、右内転筋に痛みを抱え、万全の状態ではなかった。後半35分には途中交代。悔しさばかりが残った。

 01年3月17日のG大阪vs横浜FM以来となる俊輔との対決は「完敗」に終わった。「それを見に来てくれるお客さんもいるし、ありがたいこと。そういう対戦はこれからもあるし、楽しんでもらえたらと思う」。稲本、俊輔、MF小野伸二(清水)。W杯イヤーを迎え、続々と戻ってきた欧州組には、自分たちのプレーで日本サッカーを盛り上げる役目もある。

<写真>川崎F・MF稲本(20番)
(取材・文 西山紘平)
※今連載ではJリーグ取材時にW杯を目指す日本代表選手を取り上げていきます

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