beacon

日韓豪の代表5人が豪華“競演”、意外な明暗

このエントリーをはてなブックマークに追加
Text alert@豊田
豊田スタジアムで行われた名古屋グランパス鹿島アントラーズの一戦には、日本代表の3選手、楢崎正剛田中マルクス闘莉王(以上、名古屋)、岩政大樹(鹿島)、オーストラリア代表のケネディ(名古屋)、韓国代表のイ・ジョンス(鹿島)の5人が出場した。

キックオフ前にはベンチスタートの内田篤人(鹿島)を含めた6人に花束が贈呈され、華々しいムードで試合が始まった。(玉田圭司(名古屋)は負傷で試合を欠場)

結果は、ロングボール多用の省エネサッカーを選択した鹿島が、狙い通りにACLの疲労をうまく隠し、名古屋の守備を破たんさせるほどの試合巧者ぶりを発揮。4-1の大勝を収めた。

ただ、個人の出来栄えに焦点を当ててみると、意外な明暗が浮かび上がる。

オーストラリア代表FWケネディは、一時は同点となる貴重な左足ゴールを挙げ、ひとまず一仕事はこなしての代表合流。また、シーズン開幕当初は怪我を抱えていた韓国代表DFイ・ジョンスは、終盤の名古屋のパワープレーに対してもクレバーな対応を見せるなど、安定した力を発揮し、こちらも状態の向上をアピールした。

一方の日本代表勢。鹿島の岩政が「ケネディに高さで競り負けなかったのは自信になる」と自ら及第点を与えたのは頼もしいが、岡田ジャパンの中心4選手は散々と言っていい内容だ。

「うちはミスからの失点だった。悔しい。落ち着いてやれなかった」(楢崎)「気持ちよく代表に行きたかったけど、これじゃ切り替えるのにも時間がかかる」(闘莉王)と不安そうな口調だ。

内田、玉田にいたっては“壮行試合”に出ることすらないままの代表活動入り。17日から20日までの休養期間にしっかり休み、切り替えることが必須とされる。
(取材・文・矢内由美子)

TOP