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名古屋、金崎弾で何とかドロー。連勝は3でストップ

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[9.18 J1第23節 名古屋1-1横浜FM 瑞穂陸]
 J1第23節の1日目が18日に行われ、名古屋市瑞穂陸上競技場では首位名古屋グランパスと6位横浜F・マリノスが対戦した。日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が視察し余計に注目された一戦は、1-1の引き分けに終わった。両軍ともに連勝が3でストップ。名古屋は勝ち点48、横浜FMは同38とした。
 名古屋はダニルソン中村直志が出場停止のため、ブルザノビッチ三都主アレサンドロが代役先発した。守備も強いダニ&直志に対し、ブル&三都主はより攻撃的な選手。これが一つの“落とし穴”となった。
 ストイコビッチ監督は「ナカムラの対応が大事だ」などと話し、俊輔を警戒していたが、中村俊輔のマークがあいまいで、中盤でフリーにやらせてしまう。そして前半23分、PA左で兵藤慎剛から俊輔につながれて崩され、左クロスを入れられる。俊輔の絶妙なファーへのボールに対応できず、天野貴史に先制弾を決められた。名古屋は個人技で勝りボールはつなぐが、その後も俊輔のマークがはっきりせず、ショートカウンターを食らうシーンが目立った。
 後半開始からブルザノビッチに代えてMF小川佳純を投入。名古屋は全体的に前掛りとなりプレスを強めた。そのアグレッシブさが活かされ、同点ゴールが生まれた。後半3分、阿部翔平が低めのロングボールを入れる。横浜FMのCB松田直樹がヘディングでクリアしたが、伸びのあるボールだったため小さく、そのこぼれ球を金崎夢生が右足で押し込んだ。金崎は2試合ぶりのゴールで今季4得点目とした。
 その後、名古屋はサイドからのクロスを中心に攻めるが、横浜FMに守られ、ゴールが割れなかった。後半19分にはCKから田中マルクス闘莉王がヘディングシュートしたが、ジャストミートせずにゴールはならず。後半36分には金崎に代えてFW杉本恵太を投入してゴールを目指す。同39分にはPA左から小川がFKを直接狙ったが、GK飯倉大樹にセーブされた。
 後半も決定機は作ったが、どちらかといえば横浜FMのペース。しっかりと守って、俊輔を中心に攻める相手にてこずった。終了間際には2度の決定機を作られた。いずれもGK楢崎正剛の好セーブで失点は免れたが、ホームで“横綱相撲”とはいかなかった。敵地での対決では2-0で完勝していただけに悔やまれる。
 とはいえ、ダニルソン&中村直志を欠いた中で、好調・横浜FMに引き分けたのは大きいともいえる。名古屋は次戦25日に清水と対戦する。上位陣との連戦をいかに乗り切るかが、悲願の初優勝への一つのポイントになる。
(文 近藤安弘)

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