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3位福岡は10人の大分攻め切れず痛恨のスコアレスドロー

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[11.14 J2第34節 大分0-0福岡 大銀ド]

 3位アビスパ福岡大分トリニータと痛恨のスコアレスドローに終わり、前節の栃木戦(2-3)に続いて2試合連続で勝ち点3を逃した。勝てば次節にも昇格が決まる可能性があったが、2試合連続の足踏み。この日勝って4位に浮上した千葉との勝ち点差は5に縮まった。

 立ち上がりから大分が主導権を握った。前半24分、MF刀根亮輔のロングスローからこぼれ球をDF菊地直哉がミドルシュート。同28分にはロングボール1本にFW森島康仁がPA内に抜け出す。GKと接触し、PKかと思われたが、佐藤隆治主審の笛は鳴らなかった。

 0-0で折り返した後半も大分ペースが続く。後半12分、刀根が左サイドで粘ってゴール前に折り返すと、こぼれ球を森島が狙うもゴール右へ。同26分には細かいパス交換からMF井上裕大が左サイドを抜け出したが、マイナスのクロスに合わせた森島のシュートはGKの好守に阻まれた。

 攻撃の形をつくれないまま時間だけがたっていった福岡だったが、ワンプレーで流れが変わった。後半35分、大分のMF益山司が2枚目を警告を受け、退場。これで数的優位に立った福岡が息を吹き返した。

 直後の後半36分、MF永里源気の横パスからMF末吉隼也がミドルシュート。同38分には右サイドを突破した永里のクロスにフリーで飛び込んだMF中町公祐が完璧なタイミングでヘディングシュートを放ったが、GKの好セーブに防がれた。

 結局、試合は0-0のまま終了し、福岡としては痛すぎる引き分けとなった。次節・東京V戦は永里が累積警告で出場停止。追われる立場のプレッシャーはあるが、残り4試合で4位千葉と勝ち点5差と優位な立場にいることに変わりはない。この日終盤に見せたような自分たちのサッカーを前半からできるか。5シーズンぶりのJ1復帰へ、福岡が正念場を迎えている。

(文 西山紘平)

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