小笠原、中田とのポジション争いへ、本田「越えなきゃいけない」
さらなる成長のため、新たな挑戦に踏み切った。清水から鹿島アントラーズに加入した日本代表MF本田拓也は「アントラーズという伝統あるチームでプレーできることを誇りに思う」と表情を引き締め、熾烈なポジション争いを勝ち抜くことを誓った。
鹿島のボランチはMF小笠原満男、MF中田浩二、MF青木剛という元日本代表選手が顔をそろえる激戦区だ。「そこは正直、悩んだ」と言うが、「自分が成長するにあたって、そこは越えなきゃいけない。勉強できることもあるし、清水で3年間学ぶこともあった。それも生かしていければ」と力を込めた。
法政大から08年に清水に入団。1年目からコンスタントに試合出場を重ね、昨季はアンカーのポジションで不動の地位を築き、日本代表にも招集された。それでも、あえて厳しい環境に身を投じることを選択した。
1月のアジア杯ではグループリーグ最終戦のサウジアラビア戦と準決勝・韓国戦に途中出場。「チームが1つになって戦うことの大事さ」を体感したというアジア制覇だったが、A代表デビューの喜びとともに悔しさも味わった。
「韓国戦は自分が途中から出て、自分のファウルから点を取られた。ああいうところで出て、自分が何をしないといけないのかを学ぶことができた」
2-1の延長後半12分に投入された本田だったが、同15分に自分の与えたFKから痛恨の同点ゴールを献上。チームはPK戦の末、勝利をおさめたとはいえ、1プレーの重みを身を持って思い知らされた。
「球際とロングボールで展開するところを見てほしい。すべてのタイトルを取るために自分の持っている力をすべて出して、それが結果として優勝につながればと思う」。清水で果たせなかったタイトル獲得の夢。鹿島のレギュラーとしてそれを実現させたとき、本田はもうひと皮もふた皮もむけるはずだ。
[写真]清水から鹿島に移籍したMF本田拓也
(取材・文 西山紘平)
鹿島のボランチはMF小笠原満男、MF中田浩二、MF青木剛という元日本代表選手が顔をそろえる激戦区だ。「そこは正直、悩んだ」と言うが、「自分が成長するにあたって、そこは越えなきゃいけない。勉強できることもあるし、清水で3年間学ぶこともあった。それも生かしていければ」と力を込めた。
法政大から08年に清水に入団。1年目からコンスタントに試合出場を重ね、昨季はアンカーのポジションで不動の地位を築き、日本代表にも招集された。それでも、あえて厳しい環境に身を投じることを選択した。
1月のアジア杯ではグループリーグ最終戦のサウジアラビア戦と準決勝・韓国戦に途中出場。「チームが1つになって戦うことの大事さ」を体感したというアジア制覇だったが、A代表デビューの喜びとともに悔しさも味わった。
「韓国戦は自分が途中から出て、自分のファウルから点を取られた。ああいうところで出て、自分が何をしないといけないのかを学ぶことができた」
2-1の延長後半12分に投入された本田だったが、同15分に自分の与えたFKから痛恨の同点ゴールを献上。チームはPK戦の末、勝利をおさめたとはいえ、1プレーの重みを身を持って思い知らされた。
「球際とロングボールで展開するところを見てほしい。すべてのタイトルを取るために自分の持っている力をすべて出して、それが結果として優勝につながればと思う」。清水で果たせなかったタイトル獲得の夢。鹿島のレギュラーとしてそれを実現させたとき、本田はもうひと皮もふた皮もむけるはずだ。
[写真]清水から鹿島に移籍したMF本田拓也
(取材・文 西山紘平)