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「悲運のヒーロー」梅鉢が夢への第一歩、「いつかW杯に」

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 夢への一歩を踏み出した。鹿島アントラーズに新加入したMF梅鉢貴秀(関大一高)は「02年のW杯を見て興奮して、自分も将来ここでプレーしたいと思った。いつか自分も日本代表に入ってW杯に出たいと」と、将来の目標を口にした。

 同じ大阪出身のDF新井場徹から「普段から面倒を見てもらって、仲良くしてもらっている」という梅鉢は「ポジションは違うけど、僕も両足を使えるのが武器で、新井場さんも両SBでプレーしている。見習うところは多い」と、同郷の先輩からプロとしての心構えなども学んでいる。

 1月の全国高校選手権では、準々決勝の久御山戦でPK戦5人目のキッカーを務めながら相手GKのセーブに阻まれた。1年前の準決勝・青森山田戦に続く2大会連続のPK失敗。敗退の責任を痛感し、悔し涙を流した。

 「体を強くして、プロのプレースピード、判断の早さに追い付いて、早く試合に出られるように頑張りたい」。高校時代の悔しさを晴らすプロの舞台。「悲運のヒーロー」が真の「ヒーロー」となるべく、プロのピッチに戻ってくる。

[写真]鹿島に新加入したMF梅鉢貴秀

(取材・文 西山紘平)

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