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川崎F期待のFW棗が“本拠地デビュー”でPK弾。「夢の一つが叶ってうれしい」

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[4.2 Mind-1ニッポン復興支援マッチ 川崎F4-2横浜FC 等々力]

 川崎フロンターレの駒澤大出のルーキー、FW棗佑喜が“本拠地デビュー弾”を決めてメンバー入りをアピールした。この日の横浜FCとの練習試合で、2本目の24分から2トップの一角で出場すると、3本目の31分に持ち味のスピードで魅せた。

 右SBで途中出場した實藤友紀の縦パスに抜け出しPA内へ進入。その際、横浜FC選手に倒されてPKをゲットした。棗はチームメイトに促されそのままボールをセットすると、横浜FCのGK関の逆を突いてゴール右に決めた。練習試合だったが、観客を入れた試合では記念すべき“ホームデビュー戦初ゴール”となった。

「實藤のパスが良かった。僕の点というよりは、チームとして取れた点です」

 一連のプレーは、らしさを発揮したものだったが、棗は謙遜した。ゴールよりも、1万5214人が集まった大観衆ホームでプレーできたことがうれしかったという。「夢だったので、正直、出る前は緊張しました。夢の1つが叶ってうれしいです」と感激の表情を見せた。

 ジュニーニョが怪我と震災による一時帰国で出遅れているうえ、ベンチ入りをつかんでいた2年目のFW小林悠が右肩甲骨骨折で全治3週間の怪我を負ったばかり。今後のアピール次第では、得点能力の高い棗がベンチ入りをつかむ可能性もある。この日のプレーは最高の“予行演習”となった。

「毎日の練習からアピールしていきたい」。昨夏の大学日本一の駒大のエースだった棗。当然、チームからも1年目から期待されている。ライバルは強敵ぞろいだが、努力を続けて早期のベンチ入りを果たし、そして“真の等々力デビュー”をつかむ。

(取材・文 近藤安弘)

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