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甲府は東京Vと引き分ける、堀米が先発入りアピール弾

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[4.3 チャリティーマッチ 東京V2-2甲府 多摩陸]

 ヴァンフォーレ甲府は3日、東京ヴェルディと東北地方太平洋沖地震の被災者への支援を目的とした45分間3本のチャリティーマッチを行い、2-2で引き分けた。[試合記録はコチラ]

「今年中にリーグ戦で点が決めたい。そのためにもまずはメンバーに入れるように」と意気込む18歳のMF堀米勇輝が得点を決め、先発定着へ向けてアピールを果たした。

 3月5日の今季開幕戦となった磐田戦(0-1)で後半40分に途中出場し、プロデビューを果たしたルーキーは、1本目に右MFとして先発出場。そして、1点ビハインドで迎えた36分、FW阿部吉朗のパスに後ろから走り込み、右足を一閃。「GKが前に出てきていたので流し込むだけでした」というグラウンダーのボールはゴール右隅に吸い込まれた。その後も、サイドから幾度もチャンスを演出。三浦俊也監督からも「今日は前の4人がいい動きをみせてくれた。堀米も得点を決めて“できる”というところをみせてくれた」と賞賛の言葉を受けた。

 しかし本人は「点を取れたのは良かったですけど、もっと仕掛ければ良かった」と反省しきり。「得点を決めるべきところで決めれたけど、これを続けていかないといけない」と飽くなき向上心をみせ、今季の飛躍を誓っていた。

 1本目ではカウンターを中心としたサッカーで、チャンスをつくった甲府だったが、2本目はなかなか見せ場をつくることができなかった。6分には早々と失点。その後も昨季まで甲府に所属していたFWマラニョンを前に守備陣は後手を踏んだ。なんとか41分にMF内田智也がミドルシュートを決めて、引き分けに持ち込んだが「2本目は崩れた」(三浦監督)と振り返った通りの内容に終わった。ともにメンバーを大きく入れ替えた3本目は、ルーキーのFW加部未蘭が出場したが、試合はスコアレスドローに終わっている。

「リーグ戦の再開に向けてキャンプもやるし、徐々にペースアップしていければ」と三浦監督は話した。甲府は5日から短期の静岡キャンプを行う予定となっている。

(取材・文 片岡涼)

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