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浦和・原口インタビュー「今年は違う原口が見せられると思う」

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 ユース世代のフットボールプレイヤーをサポートする特別プログラム「NIKE FC プレイヤーズフォーラム」が17日、東京・JR原宿駅近くにあるNIKE原宿「BOOT ROOM」(3階)で開催された。この日は浦和のU-22日本代表候補MF原口元気と筑波大の監督で評論家の風間八宏氏が参加し、集った約30名の10代 フットボーラーに上手くなるための“秘訣”を伝授した。※詳細はコチラ
 原口はイベント後、ゲキサカのインタビューに応じ、今季に懸ける想いや、先日、初招集されたロンドン五輪を目指すU-22日本代表、そし て東日本大震災の被害に苦しむ被災者への激励メッセージなど、熱い思いを語ってくれた。
以下、一問一答
-この日のトークショーは『存在感』がテーマでした。今季、浦和は監督が変わり、原口選手はどのように『存在感』を示してレギュラーをつかみましたか?
「ペトロヴィッチ監督が求めていることと、自分がやりたいプレーが合っているんです。ドリブルで1対1で仕掛けて行くよう言われているん ですけど、監督の指示プラス、(1対1のドリブルは)自分が出したいところなので、それが今、マッチしています。凄くやりやすいです」
-戦い方も変わったのかなと思いますが、どうでしょうか?
「そうですね。パスというよりも、ダイナミックなポゼッションですね。去年はサイドからでも、細かくパスをつないで、細かいパスで崩して いく感じでしたけど、今年は非常にダイナミックというか、大きな展開、ダイナミックな仕掛けというのに変わりました」
-1対1で仕掛けるというのは原口選手の武器ですよね。ゲキサカの読者はプレイヤーが多いんですが、どうすれば1対1がもっと上手くなる かアドバイスをお願いします。
「風間さんも言われていましたけど、練習量だと思います。自分は、ユースのころから、今もそうですけど、(居残りで練習して)1番最後に 練習場をあとにしていました。今だから言えるんですけど、フィンケ監督のときは練習が軽いと感じる部分もあったし、それに自分も(思うようには)試合に出ていなかったので、絶対的に練習量が足りないと感じていました。フィンケ監督からは(居残り練習や自主トレは)禁止されていたんですけど、実はオフのときなどに、レッズランドに行ったりして、自分で練習していたんです」
-話は変わりますが、ロンドン五輪を目指すU-22日本代表候補キャンプに初招集されました。今年はこちらも大きな目標かなと思いますが。
「合宿では、関塚監督やチームメイトがどういう雰囲気なのか知ることができたので、プラスになった合宿でした。自分のアピールもできたかなと思います。アピールできた部分? 技術的な部分は負けていないなと思いました。ボールを取られないとか、そういうところは出せました。今後も選ばれるように、Jリーグでしっかりやっていき たいです」
-もともと、五輪への思い入れは強いのでしょうか?
「17歳(2008年)のとき、U-19日本代表に選ばれたんですけど、(U-20杯出場をかけたアジア予選の準々決勝で)韓国に負けて、U- 20W杯には出られなかった。自分はそのとき、試合に出られなかったんです。更に、自分の年代が中心だった2年後の大会も、チームの事情があって出られなかった(※2009年、U-19日本代表はAFC選手権に参加。しかし、原口はクラブで主力のためクラブの活動が優先された。他の選手で 構成されたU-19はアジア予選を突破できず、U-20W杯出場を逃した)。だから、1回も世界大会に出られていない。五輪は年代別では 最後の世界大会なので、絶対に出たいです」
-チームのタイトル奪還に加え、五輪出場に向けても今季のリーグ戦がますます大事なりますね。意気込みをお願いします。
「今年は“違う原口”が見せられると思います。この2年間、本当にふがいなかったです。自分自身が変われたというか、今年は“違うだろ”というところを見せたいし、見せられると思います。コンディションもいいし、自信も戻ってきました」
-何度も聞かれているかもしれませんが、今年は大きな震災がありました。原口選手と同世代の人も多く被災していますが、良かったら最後 に、激励メッセージをお願いします。
「こういう大変なときで、被災地の高校生や中学生、小学生の中には、サッカーをやりたくてもできない人がたくさんいると思います。自分は少しでも良いプレーを見せて、少しでも元気を与えられたらと思います。自分が頑張っている姿を見て、またサッカーをやりたいなと思ってくれたら……。そういう気持ちになると、生きる元気や勇気が湧いてくると思うので。前向きになれる気持ちというものを、サッカーで伝えていきたいです」
☆ゲキサカでは原口選手と風間氏のメッセージ入りサイン色紙をゲット。近くpt賞品交換ページに掲載します。お楽しみに!!
[写真]イベント参加者と記念撮影した原口。今年はクラブでも代表でも飛躍を目指す
(取材・文 近藤安弘)

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