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DF戸川2発!鳥取がJ初勝利!!

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[4.24 J2第8節 北九州0-2鳥取 本城]

 今季J2へ参入したガイナーレ鳥取がJ初勝利を挙げた。アウェー、北九州市の北九州市立本城陸上競技場でギラヴァンツ北九州と対戦した鳥取はDF戸川健太の2ゴールにより、2-0で勝利。J参戦2試合目でクラブの歴史に新たな1ページを書き加えた。

 10年JFL王者の鳥取がJの先輩からアウェーで初勝利をもぎ取った。試合開始直後の5分、北九州MF木村祐志の右クロスからFW林祐征にディフェンス陣が背後を取られる。だが、33歳でJデビュー戦を果たしたGK井上敦史が素早い出足で距離を詰めて決定的なシュートをストップ。守護神のビッグセーブで大ピンチを逃れた鳥取はこの後、素早い攻守の切り替えからサイド、中央で再三決定機をつくり出す。

 9分のMF小井手翔太の右足シュートや13分にMF実信憲明が迎えた再三のビッグチャンスはシュート精度を欠いたり、北九州GK佐藤優也の好守に阻まれるなど活かすことができなかったが35分、Jリーグでのクラブ史上初ゴールが生まれる。

 右CKを得た鳥取はショートコーナーからFW美尾敦が左足でクロス。これをファーサイドの戸川が頭で押し込み先制点を挙げた。徳島との開幕戦を0-1で落としていた鳥取にとってはこれがJ初ゴール。チームにとっての歴史的な一撃は、北九州からの大きなアドバンテージとなった。

 前半のシュート数5-13と劣勢だった北九州は、後半開始からMF佐野裕哉とMF安田晃大を投入。中盤でボールが収まるようになり、サイドチェンジから右SB関光博が再三フリーとなった。鳥取は再三クロスボールをゴール前へ放り込まれる苦しい展開。だが、戸川や中盤の底の位置でチームを締めた元日本代表MF服部年宏らが相手の攻撃を懸命に跳ね返す。

 そして辛抱強く1点リードを守ると後半30分、左CKから戸川が勝敗の行方を決定づける2点目のヘディングシュート。残り10分となってからは元日本代表MF岡野雅行を投入して最後まで積極的に戦い抜いた鳥取が2-0で勝った。

 J初勝利を挙げた鳥取の松田岳夫監督は「スタートの1勝としては自信になる1勝になると思う。最後まで選手たちがよくやった」と選手たちを称賛。2得点の戸川は「みんな積極的だったし、ガイナーレらしいサッカーだった。今後も1試合1試合、チャレンジャーとして挑戦していく」と誓った。次節(30日)は本来3月13日に行われる予定だったホーム開幕戦(対富山)。J初勝利を手土産に地元へ凱旋するチームは、この日会場に駆け付けることのできなかったサポーターとともに再び勝利を喜ぶ。

(文 吉田太郎)

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