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元日本代表FW鈴木が水戸入団会見、「僕の目標もチームの目標もJ1に昇格すること」

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 水戸ホーリーホックは8日、元日本代表FW鈴木隆行の入団会見を行った。クラブが発表した会見の模様によると、鈴木は「震災が起きて、非常に経営も苦しいということを聞いていたので、もちろんシーズン途中からということもあって予算的にも非常に苦しいということで、それならばチームに迷惑をかけないで加入したいと思い、僕の強い希望でアマチュア契約にさせていただきました」と自らアマチュア契約を志願したことを明かした。

 昨年まで所属したポートランド・ティンバース(アメリカ・ユナイテッドサッカーリーグ)からはコーチ契約の打診があったが、「僕も引退してそちらの方に加入しようと思って、ティンバースの方とは進めていたんですけども、今回こういうことで水戸に協力したいということで話をしまして、じゃあぜひ頑張ってこいということを言って頂きました」と地元・茨城でのプレーを選んだという。

「僕の目標もチームの目標もJ1に昇格するということが今の目標であって、今回僕が入団して出来ることというのはそれほど多くはないと思うのですけども、一生懸命僕自身は頑張りますのでぜひスタジアムの方に足を運んでいただいて、チームを応援していただきたいと思います」と水戸のJ1昇格のために尽力することを宣言した。かつて日本中を沸かせた“日韓W杯戦士”は、持ち前の闘争心あふれるプレーで故郷を元気付ける。

以下、クラブが発表した記者会見の質疑応答

「今回水戸ホーリーホックに加入することになりました鈴木隆行です。本日はよろしくお願いします」

―ホーリーホックに加入した理由と経緯を教えてください。
「今回ホーリーホックに加入することになったのは、震災があって茨城が非常に元気が無くなっているということで単純に茨城のために何か出来ればと思い、こういう行動を取りました。
 サッカーで何か協力をしながら僕はやりたいなと思ったときに、水戸のチームが震災で大変なことになっていることを聞いたので、チームに何か協力できないかなということで、監督である柱谷監督に連絡をいれまして、ぜひ協力させてくださいということをお願いしました。
 チームの方からぜひプレーをしてくれという事を言われて非常に迷ったんですが、プレーさせて頂くことになりました。それが今回の経緯でとても単純なことです」

―アマチュア契約を自ら決断した理由を教えてください。
「震災が起きて、非常に経営も苦しいということを聞いていたので、もちろんシーズン途中からということもあって予算的にも非常に苦しいということで、それならばチームに迷惑をかけないで加入したいと思い、僕の強い希望でアマチュア契約にさせていただきました」

―昨年までプレーしていたティンバースから指導者としてのオファーがあったそうですが、向こうのチームにはどういった経緯でお話されましたか?
「ティンバースから去年の年末にコーチとしてチームに残ってくれないかということを言われまして、すごい悩んだのですけども、僕も引退してそちらの方に加入しようと思って、ティンバースの方とは進めていたんですけども、今回こういうことで水戸に協力したいということで話をしまして、じゃあぜひ頑張ってこいということを言って頂きました。
 また、ティンバースには帰りたいとは思っているんですけども、これからどうなるか分からないですし、でもチームの方にはぜひともまた帰ってきてくれということを強く言われたのですごいありがたいなと思います」

―プロサッカー生活は茨城県の鹿島アントラーズから始まって、そしてまた出身地のクラブに戻ってきましたが、今の心境はいかがですか?
「また茨城に帰ってくるというのはほとんど思ってなかったし、今でもまだプレーするのか実感が湧かないのですが、鹿島から始まってまた地元でプレーできる事を幸せに思っています」

―海外の生活で得たもの、ホーリーホックに伝えていきたいものがあれば教えてください。
「海外に出るっていうことはすごい人間的にも成長するし、視野がとても広がるっていうのが一番の魅力で、僕自信も成長したし、視野も広がって色んなことも知りましたし、やはり経験を積むことが色んなことを見ることがその人のためになる、成長につながるということを選手のみんなに教えれたらな、伝えられたらなと思います」

―非常に若いチームで精神的に引っ張っていく存在になると思うのですが、そういう存在はやってみたいものですか?それとも苦手な部分もありますか?
「たぶん皆さん分かっていると思うのですが、決してそういうタイプではない。年齢的にも35になってそういうことも言ってられない年齢に達していますので、ぜひチームの力になって自分が出来ることは全て出していきたいなと思います」

―トレーニングに合流した感想は?
「やっぱりサッカーは厳しいなとすごい思いました。経験や技術だけではやっていけないスポーツだなと思いましたし、走力や下半身の筋力がなければできないスポーツだなと改めて実感しました」

―ホーリーホックの一員としてのチームの目標、自分の役割を教えてください。
「チームの目標はJ1に上がること。僕の目標もJ1に上げること。それ以外はないです」

―何ゴール目標にしますか?
「出来るだけ多く取りたいと思います」

―ファン・サポーターへメッセージをお願いします。
「僕の目標もチームの目標もJ1に昇格するということが今の目標であって、今回僕が入団して出来ることというのはそれほど多くはないと思うのですけども、一生懸命僕自身は頑張りますのでぜひスタジアムの方に足を運んでいただいて、チームを応援していただきたいと思います。
 サポーターの協力なしにはJ1に上がることは決して出来ないと思うので、ぜひ協力をしていただきたいなと思います。本日はありがとうございました」

(文 近藤安弘)

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