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1G1A!遠藤の右足がG大阪の危機救う

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[6・18 J1第16節 G大阪2-1横浜FM 万博]

 18日、J1第16節が行われ、暫定9位のガンバ大阪は日本代表MF遠藤保仁の1ゴール1アシストの活躍などにより、同4位の横浜F・マリノスに2-1で勝利。5月21日の新潟戦(2-1)以来、4試合ぶりとなる勝ち点3を獲得した。

 G大阪は5月24日にACL決勝トーナメント1回戦でC大阪に敗れて以降、公式戦4試合連続未勝利。加えてリーグ戦6戦連発中のFWアドリアーノが中東移籍に向けたメディカルチェックのために離日したとの報道もあり、この日のメンバーリストにその名はなかった。
 
 不安を抱えたまま迎えた横浜FM戦の立ち上がりは、相手の前線の選手を捕まえきれずにピンチの連続。だが、重い空気をエースが右足で振り払う。前半9分、左サイドPA外側でFW宇佐美貴史がFKを獲得。ニアサイドへ向けて選手が殺到する中、キッカーの遠藤が蹴り上げたボールはやや前に重心をかけていた相手GKの頭上を越え、そのままゴール右隅へと吸い込まれた。チームのピンチで決めた遠藤の開幕戦以来となるゴール。背番号7は試合後のインタビューで「狙ってましたし、1本目(のFK)だったので思い切り蹴ろうと。いいところにいってよかった」

 前半26分の2点目をもたらしたのも遠藤の右足だった。左CKのキッカーを務めると、ゴールエリア付近で両チームの選手たちが激しいポジション争いをする中、ニアサイドへ飛び込んだCB山口智の頭に素晴らしいボールを合わせる。完ぺきなアシストから山口がゴールを決めて2-0。今季9ゴールで得点ランキング首位を快走していたアドリアーノ不在の中、エースがチームにしっかりと得点をもたらした。

 この日はアドリアーノに代わり先発したFW平井将生が相手ディフェンスラインの背後を狙ってスルーパスから左足シュートを放ち、注目の宇佐美はDFに前を覆われた状態からゴールポスト直撃の右足シュートを撃ち込んだ。MF明神智和が肉離れの疑いで前半終了間際に交代するアクシデントもあったが、それでも攻守の切り替えの速さで相手を上回り、後半には守護神の藤ヶ谷陽介が好守を見せるなど、一丸となってホームで勝ち点3を勝ち取った。遠藤は「(まだ勝ち点差のある)上との差を少しでも縮められるように頑張る」。エースストライカーの離脱はチームにとって痛いが、逆境をバネに勝ち続けて優勝争いに食い込む。

(文 吉田太郎)

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