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東京V、大分に05年12月を最後に6戦連続勝ち星なし……

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[7.31 J2第23節 東京V1-2大分 味スタ]
 東京ヴェルディは決定機を作りながらも、大分にセットプレーでやられて1-2敗戦。今季3度目の連敗を喫し、3戦連続で白星から見放された。大分とはこれで2005年12月に勝利して以来、6戦連続で勝ち星なし(2分4敗)となった。
「勝てたね。前の方が点を取っていれば勝てた。後ろの人達が守ってくれてたんで勝ちたかった。決めるだけでしたよね」
 MF河野広貴は、決定機を逃したFW陣に苦言を呈した。前半5分、大分MFチェ・ジョンハンに、まるで元イタリア代表のデルピエロのような左45度のシュートを決められて先制を許したが、同20分、河野が圧巻のプレーで同点に導いた。
 得意のドリブルで右サイドを突進し、最後はPA内右で巧みな切り返しでDFを抜き去って、マラニョンの同点弾をアシストした。これで仲間たちが目を覚まし、持ち味の個の力で押しこむ時間が増えた。
 しかし……。ゴールが決まらない。後半19分には、PA右で味方の落としを受けたマラニョンがドリブル突進からフリーでシュート。決定的だったが、サイドネットに当ててしまった。
 その1分後にはマラニョンがPA右を仕掛けてラストパス。これを走り込んだFW阿部拓馬が右足でシュートを放った。こちらも決定的だったが、大分GK清水圭介の好セーブに阻まれてしまった。いずれも決まってもおかしくないシーンだった。
「痛いですね。きょうはもったいなかった。決めるところを決めておけば勝てたけど……。せっかく上も勝っていなかったのに……」と河野。前日30日、前節まで首位だったFC東京が北九州に敗れ、4位の栃木も岡山に引き分けた。勝っていれば勝ち点は28となり、首位の徳島と同9差、2位のFC東京と同7差に縮められていた。それだけに悔しかった。
 2005年12月の対決を最後に勝てていない大分に敗れ、勝ち点は25のまま順位は9位と一つ下がった。とはいえ、まだ首位・徳島との勝ち点差は12で、J1昇格圏の3位・千葉とは同10差と追い上げ可能な位置にいることは確かだ。。河野は「しょうがない。切り替えるしかない。次、勝つしかない」と次戦8月6日のホーム京都戦の必勝を誓っていた。
(取材・文 近藤安弘)

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