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ジェフ期待の大卒コンビ、大学日本一の町田「1年目が勝負」。U-23代表候補の大岩「開幕スタメン」

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 ベテランの加入ばかりが注目されるジェフユナイテッド千葉だが、即戦力のルーキーも有望株が揃った。下部組織からも2選手が昇格したが、何より楽しみなのが、大卒ルーキーコンビだ。MF 町田也真人(専大)とDF大岩一貴(中大)の2人。町田は専修大の一員として関東大学1部リーグを制し、先のインカレでは日本一に。大岩はロンドン五輪を目指すU-23日本代表候補。共に即戦力になることが求められる。

 町田は「自分は1年目が勝負だと思っているので、大学での勢いそのままいきたいなと思います。まずは試合に出て勝利に貢献したい。ジェフの色を出しつつ、自分の色を出しつつという感じで頑張りたいです」と威勢よく宣言。大岩も負けじと「まずは開幕から試合に出たい。メンバーも、山口さんとかいますし、大変だと思いますけど、まずは試合に出たいです。自信はもっていないとこの世界では戦えないので、常に持っています」と言い切った。

 大学日本一に、U-23日本代表候補の肩書きを持つだけに、周囲の期待に応えたい思いが強い。大岩はさっそく、15日には関塚ジャパンのグアムキャンプに向かう。年末年始はほとんど休まずに体を動かしてきたそうで、「チームで試合に出ることと、オリンピックのメンバーに残ることを考えている」と言う。町田はまだ代表には縁がないが、大岩に刺激を受けており、「大岩君もいるんで頑張りたいと思います」とロンドン五輪出場も視野に入れている。

 木山隆之監督は「町田に関してはインカレの試合を現地で1試合見ました。大岩も練習試合を見させてもらった。2人とも大学のレベルの中では、非常にレベルが高かった。彼らみたいな選手が試合に出て、J2の厳しい戦いを経験しながら成長することが大事なこと。今のジェフには彼らの見本になる選手もいる。そういう選手と切磋琢磨して力を伸ばして欲しい欲しい」と話し、さらなる“飛躍”に期待を寄せた。

 開幕即レギュラーは厳しいかもしれないが、本人たちは早くプロのレベルに慣れ、チームに貢献することを思い描いている。大岩は「キックの精度やパスの精度を上げたい。プロは細かいミスが目立つ。細かいところもやっていきたい」と課題を口にした。町田はも気持ちは同じ。攻撃的センスをさらに磨いていく。

 理想は、ふたり揃ってレギュラーとなり、そして、ロンドン五輪に出場すること。だが、足元を見ながら一歩一歩、階段を登るつもりだ。大岩は「個人としては、開幕スタメンで出て、レギュラーを取って、オリンピックのメンバーにしっかりと残りたい。チームは、J2優勝の目標があるので、少しでも貢献したい」と意気込んだ。

 町田も「大卒は即戦力だと思うので、1年目で結果がでなかったら終わりぐらいの気持ちでいきたいと思っています」と強い決意を口にした。レギュラー、ロンドン五輪、J1昇格の3つを追うルーキーコンビ。町田においては、大学とJ2での連続優勝もかかる。すべての目標を叶えるべく、切磋琢磨していく。

[写真]意気込みを語る町田。右は大岩。次のジェフを支える素材だ

(取材・文 近藤安弘)

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