ファーストシュートが圧巻ミドル!!「まだ60~70%」の柏がまずは1冠目
[3.3 富士ゼロックススーパー杯 柏2-1F東京 国立]
ファーストシュートで均衡を破った。序盤、劣勢を強いられた柏レイソルは前半26分、MFジョルジ・ワグネルの弾丸ミドルで先制点。左足から放たれた無回転シュートはブレながらゴール右隅に吸い込まれた。
それまでシュートを1本も打てずにいたチームを2年目の助っ人ブラジル人が救った。「自分たちのチームに落ち着きを取り戻させるのに大事なゴールだったと思う」。そう自画自賛したジョルジの先制点にチームメイトのFW北嶋秀朗も「助かりましたね」と感謝する。先制後は流れを引き寄せ、セットプレーから再三、チャンスを獲得。前半43分にMFレアンドロ・ドミンゲスのPKで突き放し、2点リードで前半を折り返した。
後半もF東京の反撃に遭い、後半20分には1点を返された。後半32分、33分にも立て続けに決定的なピンチを招いたが、1本は相手のミスに救われ、もう1本はGK菅野孝憲がビッグセーブでしのぐ。苦しみながらも2-1で逃げ切り、2012シーズン最初のタイトルを獲得した。
グアムキャンプでも、紅白戦を除けば対外試合は一切行わずに調整してきた柏にとって、実戦は2月26日のちばぎんカップに続いて、この日が2試合目。レアンドロが「チームはまだ60~70%の力しか出せていない。試合勘、ゲームのリズムを取り戻す必要がある」と認めれば、ジョルジも「ちばぎんカップと比べれば、今日の方がいい試合ができた。ただ、もっとよくならないといけない」と力説する。
まだまだチームとしてコンディションが上がり切らない中でもきっちりと結果を残し、次はACLだ。7日に敵地で行われるブリーラムPEA(タイ)戦に向け、チームは明日4日にタイへ出発する。「次の試合に向けて体を仕上げて、ACLでは100%のフィジカルコンディションで入れるように準備したい」とジョルジ。初参戦となるACLへ。まずは1冠を手にしたJリーグ王者が新たなステージに乗り込む。
(取材・文 西山紘平)
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