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G大阪・金森社長が監督解任の理由を説明

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 公式戦5連敗を喫し、セホーン監督を解任したガンバ大阪に何が起きているのか。

 02年より10年にわたって指揮を執った西野朗監督との契約を更新せずに迎えた新シーズン。クラブはセホーン監督を迎えて、新たなスタートを切った。開幕前はMF明神智和も「新鮮な気持ちでやれている」と手応えを口にしていたが、蓋を開ければリーグ戦3連敗という、過去最悪の結果となってしまった。

 27日のスポーツ報知によると、セホーン監督と呂比須ワグナー・ヘッドコーチに解任を言い渡したG大阪の金森喜久男社長は、首脳陣と選手間の目指すサッカーに大きな溝があったという。

 同紙によると金森社長は「セホーン監督の下、縦に速いサッカーに取り組んできたが、選手たちだけでの話し合い(23日)でゆっくりパスをつないで、ということになったと聞いた。それを決めるのは監督のはず。そこに違和感を持った」と語っている。

 成績不振の場合、監督が解任されることが多いが、今回は呂比須ヘッドコーチも同時に解任された。そもそも昨季終了後、クラブは監督として呂比須氏を迎えようとしたが、氏に日本のS級ライセンスにあたる指導歴がないと判断され、Jリーグからの許可がおりなかった。そのため、クラブはセホーン監督を招へいし、ヘッドコーチとして呂比須氏を受け入れた。だが、実際に練習で指揮を執り、選手たちにほとんどの指示を出していたのも呂比須ヘッドコーチであった。そのため、今回の同時解任となった。

 金森社長はクラブを通して「2012年、ガンバ大阪を託すうえで、目指すサッカーの方向性が合致して招聘したセホーン監督以下、コーチングスタッフでした。そしてその考え方は今でも間違いではなかったと信じております」とコメントしているが、社長と選手たちが考える『目指すサッカー』にはズレがなかったのだろうか。

 新たに監督に就任する松波正信氏は、クラブを通して「サポーター、選手、スタッフ、みんなが笑顔になるようなガンバらしい躍動感あふれるサッカーをピッチで表現したいと思います」とコメントを発表。6年連続でACLにも出場している大阪の強豪は、序盤のつまずきを挽回できるか。

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