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今季初ゴールのC大阪・清武。 「やっぱりゴールはいいなぁ」

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[4.7J1第5節 大宮0-3C大阪 NACK]

 今シーズンからセレッソ大阪のエースナンバー「8」を背負ったMF清武弘嗣が試合を決めた。後半7分のCKの場面、清武がPA内でDF渡部大輔に抱え込まれて倒されると、西村雄一主審は迷わず笛を吹いた。「自分でもらったPKだし、チャンスがあれば蹴りたいと思っていた。(チームメイトも)自然と蹴らせてくれたし、みんなが『決めろよ』と言ってくれた」と言う清武は、自らPKスポットにボールを置いた。

「あまり(PKを)蹴る姿を見たことがなかったから、少し不安でしたね」とDF高橋大輔は冗談交じりに話すが、本人は思い切りよく右足を振り抜いた。「ボールを蹴るまで時間があったのでどこに蹴ろうかと考えましたが、最後は意識せずにけりました」と振り返る。ゴール右隅にきっちり決め、貴重な先制点をもたらした。

 今季、リーグ戦5試合目にして挙げた初得点。「やっぱりゴールはいいなぁと思いましたね」と振り返る。だが、清武の見せ場はまだまだ終わらなかった。先制点からわずか2分後、左サイドでMF山口螢にパスを出し、リターンパスを受けると、PA内にボールを入れる。DFの処理しきれなかったボールをFWケンペスが落とし、MFキム・ボギョンが決めた。「螢が良いタイミングで横に入ってくれた。あのタイミングは相手にとってイヤだったと思う」と、U-23代表でもチームメイトの山口との相性の良さを語った。

 左ふくらはぎに違和感があり、この試合前の週の練習は部分的に回避していた。それでも、本番で結果を出し、存在感を示した。U-23代表の仙台キャンプの招集メンバーからは外れているが「すごく良いゲームができた。このゲームに満足せずに、次の新潟戦(14日)に切り替えていきたい」と手応えを口にし、早くも気持ちを切り替えた。

 昨シーズンも初得点を挙げてから4試合で3得点を記録するなど、一気に勢いに乗った。桜の開花宣言と同時に、ピッチ上では桜のエースも咲き誇る。

(取材・文 河合 拓)

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