beacon

広島が4発快勝で“鬼門”突破、2発の寿人は今季早くも7得点

このエントリーをはてなブックマークに追加

[4.28 J1第8節 川崎F1-4広島 等々力]

 4発快勝で“鬼門”を突破した。サンフレッチェ広島はナビスコ杯を含め最近16試合勝利のなかった川崎Fから7年ぶりの勝利。敵地・等々力では00年3月25日以来、実に12年ぶりとなる白星を飾った。

 広島らしい攻撃サッカーで圧倒した。前半15分にMF山岸智の今季初ゴールで先制すると、1-1の同38分にはMF石原直樹が移籍後初ゴール。2-1で折り返した後半はほぼワンサイドゲームとなった。

「2-1を守り切るのではなくて、次の1点を取ってゲームを決めにいく姿勢がみんなにあったし、ハーフタイムにそういう話もあった。いい(後半の)入りができたと思う」

 そう胸を張ったFW佐藤寿人は後半立ち上がりの2分、右サイドを抜け出したMFミキッチのグラウンダーの折り返しに飛び込み、左足ダイレクトで合わせた。その後もクロスバーに3回、ゴールポストに1回、シュートが弾かれるなど立て続けにチャンスをつくった広島。すると後半33分、DFファン・ソッコの右クロスから佐藤がヘディングシュートを叩き込み、試合を決定づけた。

 このとき、ベンチ前ではすでにFW大崎淳矢が交代の準備をしていた。「自分が交代するのは分かっていたので、最後に1本決めてやろうと思っていた」。ラストプレーでダメ押しゴール。今季早くも7得点のエースは得点ランキングトップを快走し、J1通算ゴール数も102に伸ばし、FW柳沢敦(仙台)と並んで歴代8位タイとなった。

「みんなで勝ち取った4つのゴールだし、みんなで勝ち取った勝利だと思う。僕が決めたのもそうだけど、(石原)直樹が広島に来て、初めてのゴールを決めてくれたので、それもうれしい」

 自分のことのようにチームメイトの得点を喜んだ佐藤。首位を独走する仙台とは勝ち点6差あるが、ハイペースでゴールを量産するエースが牽引し、チームの順位も“トップ”を狙う。

(取材・文 西山紘平)

TOP