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菊地の約5年ぶりゴールで新潟が今季2勝目、広島は無敗のホームで零封負け

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[5.3 J1第9節 広島0-1新潟 広島ビ]

 2位サンフレッチェ広島はホームで17位アルビレックス新潟と対戦し、0-1で敗れた。3勝1分と今季無敗のホームで初黒星となった。一方の新潟は4月14日のC大阪戦(1-0)以来、3試合ぶりとなる今季2勝目を手に入れた。

 広島はMF森崎和幸が累積警告による出場停止。中盤ではMF中島浩司が今季初先発を果たした。また高校3年生のMF野津田岳人が5戦ぶりにベンチ入りした。対する新潟は前節で退場した影響でFWブルーノ・ロペスが出場停止。FW矢野貴章とFWミシェウが2トップを組んだ。

 試合はなかなか動かない。前半16分には新潟がチャンスメイク。DF千葉和彦からボールを奪った矢野が左サイドから中央へドリブル突破。自ら持ち込みシュートを狙うが、DFに阻まれる。対する広島はセットプレーから決定機を迎える。右サイドからのFK、MF高萩洋次郎の蹴り込んだボールにDF水本裕貴が飛び込み、ヘディングシュートを放つも、決めることはできなかった。

 前半終了間際には新潟がサイド攻撃からみせる。DF内田潤の右クロスからファーサイドへ飛び込んだMF田中亜土夢が頭で合わせた。これはポスト右へ逸れる。0-0で前半を折り返した。

 後半に入ってもなかなかスコアは動かない。後半12分には同時に交代カードを切る。広島はMFミキッチに代えて、DFファン・ソッコを投入。新潟は田中に代わり、FW平井将生をピッチへ送った。平井が1トップを務め、2列目右に矢野、左に小谷野が入った。

 すると後半18分、内田の右クロスに矢野が飛び込むがわずかに合わない。ボールはファーサイドのDF森脇良太にクリアされるが、こぼれに走り込んでいたMF菊地直哉が右足ダイレクトでシュート。菊地の移籍後初ゴールが決まり、新潟が先制に成功した。菊地にとってリーグ戦のゴールは磐田在籍時の2007年6月10日の甲府戦(6-1)以来、約5年ぶりだった。

 追いつきたい広島は積極的にミドルシュートを狙っていく。後半30分にはMF青山敏弘がPA手前右からミドルシュートを放つも、GK東口順昭が必死にセーブ。獲得した左CKを高萩が蹴り込むも、またも東口にクリアされた。前節の川崎F戦(4-1)では4得点を奪った攻撃陣だが、この日は1点が遠い。

 後半38分には後方からのサイドチェンジに高萩が抜け出し、左足ダイレクトでシュート。決定的な場面だったが東口の好セーブに阻まれた。同41分には、再び青山がミドルシュート。東口が弾いたボールにFW佐藤寿人が走り込むも、ふかしてしまった。形はつくるもののゴールは奪えない。新潟が菊地の決めた1点を守り抜いて、1-0で勝利した。

 試合後、決勝点を決めた菊地は「厳しい試合でしたけど、みんなでひとつになって勝てて良かった」とコメント。得点シーンについて「枠を外さないように意識した。恥ずかしいシュートだったが入って良かった」と振り返ると、「勝ちはしたが課題はまだあるのでここから頑張っていきたい」と気を引き締めた。

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