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ホームで快勝も準決勝敗退…柏FW工藤「決勝まで行かないと意味がない」

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[10.12 ナビスコ杯準決勝第2戦 柏2-1広島 柏]

 公式戦で3試合勝ちから見放されている柏レイソルだったが、最低でも2点を取らなければ勝ち進めることができないこの試合では、終止アグレッシブな姿勢を見せた。

「今日はいつもの彼らだったと思う。特にボランチの2枚は、相手のボランチに仕事をさせず、こぼれ球も拾い、自分たちがボールを長く持つ要素を担っていた。レイソルはビッグゲームをしたと思います」。ネルシーニョ監督も2-1での第2戦の勝利については納得している様子だったが、それでも第1戦での0-2の敗戦が響き2年連続となる決勝進出は逃してしまった。「敗因は広島での初戦。恐々とプレーして、チームとしても個人としても悪かった」と指揮官。今季の課題となっているのがアウェーで勝てないこと。公式戦18試合のうち勝利はわずかに「3」。敵地でのふがいない戦いぶりが、改めて浮き彫りになった。

 昨季の浦和との決勝戦で唯一の得点を挙げ、柏を14年ぶり2度目の優勝に導くとともにMVPにも輝いたFW工藤壮人は、「あの勢いの中で3点目を取れなかったのが悔しい」と振り返る。「この試合に関してはよかった」としながらも、準決勝で敗退したことについては「予選敗退と一緒。決勝まで行かないといけないし、それじゃないと意味がない」とバッサリ。一昨季は天皇杯優勝、昨季はナビスコ杯優勝にACLベスト4とトーナメントで好成績を残していただけに、ナビスコ杯ベスト4では物足りない。

 柏が残す公式戦はリーグ戦の7試合のみ。「端から見れば難しい状況だと思いますが、上の順位で終われるように。今年1年アウェーでダメだったという結果を残すことなく、楽しみながらも結果を求めていきたい」と工藤。常勝軍団をつくりあげたネルシーニョ監督とのラスト7戦、柏はどのような戦いを見せるのだろうか。

(取材・文 奥山典幸)

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