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神戸が敵地・柏での第1戦に快勝!初の4強へ前進

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[9.2 ナビスコ杯準々決勝第1戦 柏0-2神戸 柏]

 ナビスコ杯の決勝トーナメントが開幕した。日立柏サッカー場では、4年連続のベスト4進出を狙う柏レイソルと、クラブ史上初の4強入りを目指すヴィッセル神戸が対戦。2つのアウェーゴールを奪った神戸が、敵地での第1戦で先勝した。

 ホーム4連戦最後の1試合を中2日で戦う柏は、8月30日のJ1・甲府戦(△2-2)から先発10人入れ替え。FW大島康樹、DF中山雄太ら下部組織出身の選手が8人並び、平均年齢24・09歳の若手中心のメンバーで臨んだ。
 神戸はMFチョン・ウヨンがロシアW杯アジア2次予選を戦う韓国代表に選出されたため欠場。チョン・ウヨン以外は7-1で大勝した8月29日のJ1・鳥栖戦と同じ先発を起用した。
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 出場機会に恵まれない柏の選手だが、早速息の合ったプレーを見せる。前半5分、DF近藤直也の楔のパスをMF太田徹郎がMF中川寛斗にはたくと、FW大島康樹とのワンツーで中川が中央突破。スペースが空いた神戸ゴール前に侵入し左足でゴールを狙ったが、GK山本海人がCKへと逃れる。そのCKで太田の右CKを近藤がヘディングでとらえたが、シュートは惜しくもゴールポストに当たりゴールにつなげることはできなかった。

 両サイドバックが高い位置をとりクロスからチャンスをうかがう神戸は前半19分、MF森岡亮太のスルーパスからDF相馬崇人がクロス。FWレアンドロの頭にピタリと合ったが、GK桐畑和繁の好守にはばまれてしまう。

 柏、神戸ともにボールポゼッションを高めて攻めようとするも精度を欠き、チャンスをつくれないまま最初の45分を終える。後半に入って最初の好機は柏に訪れる。9分、右サイドのスペースに飛び出したDF今井智基が折り返すも、中央の大島はものにすることができない。

 反撃に出る神戸は、後半15分、ゴール中央で柏DF3選手を引きつけた森岡がFW渡邉千真にラストパス。しかし、渡邊の左足から放たれたシュートはゴールマウスをとらえられない。その1分後にはMF石津大介がミドルシュートを狙ったが、ボールはゴールポストに弾かれてしまう。攻撃の時間を増やす神戸は同20分、PAのこぼれ球を拾った石津が左足を振り抜くと、ついに均衡が破れ、アウェーの神戸が1点を先行する。

 FWクリスティアーノ、MF武富孝介、FW工藤壮人を投入するもシュートまで持ち込めない柏。すると後半40分、神戸は途中出場のFW増山朝陽とDF山口真司で左サイドを崩すと、山口のクロスに渡邉が飛び込む。渡邉の右足で神戸のリードは2点に広がった。

 4分のアディショナルタイムも含めて猛攻を仕掛ける柏だが、中川のシュートもGK山本におさえられ万事休す。2つのアウェーゴールを許し、第1戦を落とした。準決勝進出をかけて戦う第2戦は6日、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で行われる。

(取材・文 奥山典幸)

●ナビスコ杯2015特設ページ

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