beacon

J1初挑戦の第一歩…札幌デビューのMF岩崎「ミシャさんの練習が毎日刺激になっている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

ドリブルでしかける札幌MF岩崎悠人

[3.6 ルヴァン杯グループA第1節 横浜FM1-1札幌 ニッパツ]

 北海道コンサドーレ札幌MF岩崎悠人がルヴァン杯グループリーグ第1節の横浜FM戦で、加入以来初の出場機会をつかんだ。念願のJ1挑戦はサブ組でのスタートとなっているが、苦しいことばかりではない様子。「決め切るところ」という自身の課題と前向きに戦い、充実した日々を過ごしているようだ。

「守備の時間が長かったけど、攻撃ではチャンスがあった中で最後のクオリティーが合わないところがあって、そこが課題になった」(岩崎)。リーグ戦前節から先発全員を入れ替えた札幌はこの日、強力な控え組を擁する横浜FMに対し、なかなかボールを握れずに自陣深くへと押し込まれる展開が続いた。

 後半立ち上がりのチャンスを決め切って先制したものの、すぐに1点を返されて同点。その後は防戦一方の時間帯が長く、何とか耐え切って勝ち点1をもぎ取った形だ。「なかなか縦にボールが入ってこなかった」という表現は言い訳ではなく事実。それでも「もう少しボールを引き出したかった」と自身に責任の一端を向けた。

 2年間過ごした京都を離れ、初のJ1挑戦。レベルの違いに戸惑いもあるかと思いきや、意外とポジティブな言葉が返ってくる。「レベルは高いと思うけど、最後のところで良いボールが来る。J2よりもタイトじゃなく、余裕がある時もある」。味方のレベルが上がることに加え、徹底的にミスを誘うJ2守備陣よりプレッシャーは少ないという考えからだ。

 だからこそ、自らが突き詰めようと思っている「決め切るところ」にフォーカスできる。「札幌では1試合に1、2回は必ずチャンスがあるし、決め切る力はここで成長していけるかなと感じている。そのチャンスが来た時にいかにゴールを決められるが課題になるので決め切るところをやっていきたい」。

 この日は満足にいかなかったようだが、そのために「ボールを引き出すタイミングや動きの勉強をしている」という岩崎。「毎日のミシャさんの練習が自分の中で毎日刺激になっているので、日々良いトレーニングができているという時間がある」と目の前の日々には手応えも感じているという。

 もっとも、このままサブ組の立場に甘んじているわけにもいかない。「今日みたいな試合でも得点を取ることだったり、何かしらの結果を残していくことによってリーグ戦にも絡んでいきたい気持ちが強い」。新天地での第一歩に「素直に嬉しい」と喜びも語った20歳は、レギュラーという次のハードルに向けてまだまだ努力を続けていく。

(取材・文 竹内達也)
●ルヴァン杯2019特設ページ
●[ルヴァン杯]GL第1節 スコア速報

TOP