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ルヴァン杯GLで2度対戦、準々決勝でまた2度対戦へ…札幌MF浅野「いいイメージできている」横浜FM山根「成長した姿を表現できれば」

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札幌MF浅野雄也

 ルヴァンカップのプライムステージ組み合わせ抽選が3日に行われ、グループA首位の横浜F・マリノスと2位の北海道コンサドーレ札幌が準々決勝で再戦することになった。札幌MF浅野雄也は「やっぱりもうここまで来たらなんか繋がってるんじゃないかなって思いますけど」と苦笑。それでも「いいイメージはできている。それを続けてやるだけ」と自信をのぞかせた。

 準々決勝はホーム&アウェー方式で2度試合を行うため、グループリーグでの2試合とリーグ戦2試合を含めれば、横浜FMと札幌は今季合計6度の対戦をすることになった。

 J1第4節では札幌が2-0で勝利。ルヴァン杯グループリーグ第3節は横浜FMが2-1で、同第5節は札幌が3-2で勝利し、ここまで札幌が2勝1敗で勝ち越している。浅野は自信を見せつつも過去3試合の激戦を思い返し、「めちゃくちゃやぱいっすよ、ほんと。マジ勘弁してくれって思います(笑)」とその疲労度を明かす。「シャドーからボールをつながれて、前もめちゃくちゃ速い。マリノスさんに攻められているときはマジ勘弁してくれって思います」と印象を語った。

 一方で、横浜FMのMF山根陸は札幌の強さを強調する。「札幌は本当に前から来ますし、自分たちがやりたいことがうまく消される印象がある。僕らも本当に疲れる。どんどん裏に抜けてくる選手がいますし、誰がついていくかカバーに入るかというのを常にアラートしなきゃいけない。頭も心も、本当にハードな試合になるかなと思います」。19歳は冷静に相手の強さを分析していた。

 昨季J1覇者の横浜FMは今季も首位を走る。いまだ3冠の可能性を残しており、札幌との再戦には白星も見据える。「ルヴァンのときよりも時間が経ってクオリティも上がってきている。札幌さんは本当にいいチーム。自分たちが成長した姿をピッチで表現できれば、本当にいい試合になるんじゃないかと思います」。山根は謙虚な姿勢を見せながら、ほのかな自信も漂わせた。

 浅野は今季、サンフレッチェ広島から完全移籍で加入。リーグ戦ではコンスタントに得点を続け、ここまで8得点を記録する。札幌をけん引するスピードスターは「やっぱり伝わってくるものがある」と新参ながらチームのタイトルへの飢えを察知している。

 浅野自身は昨季、広島でルヴァン杯優勝を経験した。「その経験をチームに少しでも還元して、自分が引っ張っていく気持ちで今はやっている」と力を込める。タイトル奪取の予感は「ビンビンしていますよ、感じますね」。冗談めかしながらも眼光は鋭い。

(取材・文 石川祐介)
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