浦和がG大阪を下し7年ぶりの決勝進出!決勝は03年以来となる浦和vs鹿島で開催
[10.9 ナビスコ杯準決勝 浦和2-1G大阪 埼玉]
ナビスコ杯の準決勝が9日に行われ、埼玉スタジアム2002では浦和レッズとガンバ大阪が対戦した。共に代表や怪我で複数の主力を欠いた中、浦和がMF梅崎司、FWエスクデロ・セルヒオのゴールで2-1勝利。準優勝した2004年以来、7年ぶり4度目の決勝進出を果たした。G大阪は優勝した07年以来4年ぶり3度目の決勝を逃した。決勝は10月29日、国立競技場で浦和vs鹿島と03年の決勝以来のカードで行われる。
浦和はMF山田直輝を出場停止で、MF原口元気を日本代表で、DFスピラノビッチをオーストラリア代表で、DF高橋峻希とDF平川忠亮を怪我で欠いた。システムは4-4-2でGKは加藤順大、DFラインは右から宇賀神友弥、濱田水輝、永田充、野田紘史。ダブルボランチは鈴木啓太と柏木陽介が組み、2列目は右にマルシオ・リシャルデス、左に梅崎司が入った。2トップはエスクデロ・セルヒオとデスポトビッチが組んだ。
対するG大阪はMF遠藤保仁を日本代表で、FWイ・グノが韓国代表で、MF明神智和とDF加地亮を怪我で欠いた。システムはこちらも4-4-2でGKは藤ヶ谷陽介、DFラインは右から高木和道、中澤聡太、山口智、下平匠。ダブルボランチは橋本英郎と武井択也が組み、2列目は右に佐々木勇人、左に二川孝広が入った。2トップはラフィーニャとアフォンソが組んだ。
立ち上がりから浦和が積極的に仕掛ける。前半7分、エスクデロがドリブルから右足ミドルシュート。その2分後にはマルシオが左サイドから右足ミドルを放った。同17分には梅崎も強烈なミドルシュート。いずれも決めることはできなかったが、攻撃にリズムをもたらした。
そして前半21分、浦和が大きな先制点をつかんだ。中央からマルシオが右に開いたデスポトビッチに展開。助っ人FWはドリブルから中央のエスクデロ・セルヒオにグラウンダーパスした。エスクデロのシュートはGK藤ヶ谷に弾かれたが、PA内左のこぼれ球に梅崎司が反応。右足できっりちりと流し込み1-0リードをもたらした。
G大阪は浦和のプレスに苦しみ、思うように中盤でパスを繋げなかった。ラフィーニャ、アフォンソの2トップにうまくボールが入らず、苦しい展開が続いた。そんな中、浦和がラッキーな形で追加点を奪った。
前半38分、左サイドに開いていた梅崎司にパスが通り、背番号「7」は得意のドリブルで切れ込んでPA左外から右足を振り抜いた。これがエスクデロ・セルヒオに当たってコースが変わり、ゴール右隅に突き刺さる。梅崎の積極的な姿勢が2-0とするゴールを生んだが、公式記録ではエスクデロのゴールとなった。G大阪は前半、流れをつかめず、前半はそのまま浦和が2-0で折り返した。
後半、G大阪は高木に代えてFW大塚翔平を投入。中盤をダイヤモンド型に変え、アンカーに橋本、右に佐々木、左にアフォンソ、トップ下に二川が入った。2トップは大塚とラフィーニャが組んだ。そして開始1分。ラフィーニャのシュートのこぼれから、大塚がチャンスを作った。PA内右に進入し、角度のないところからシュート。浦和選手に当たりCKとなったが、積極的な姿勢を発揮した。
しかし、後半も浦和のペースで試合が進んだ。同3分、梅崎がPA左内に進入しスライディングしながらシュート。同10分には再び梅崎がミドルシュートを放った。どちらも決められなかったが、前半同様に攻撃にリズムをもたらした。
後半13分にはマルシオのグラウンダークロスにエスクデロが走り込み、難しい体勢からヒールキックでシュートを狙ったが、これはGK藤ヶ谷にセーブされた。さらに同17分には柏木から右のマルシオへとつなぎ、背番号「10」が速いグラウンダーパス。これに梅崎が飛び込んだが、うまく合わせられなかった。
G大阪は相変わらず、前線にいい形でボールが入らず、自慢のアタッカー陣を活かせない。後半25分、G大阪は二川に代えてFW平井将生を送り出した。大塚はトップ下に回り、平井とラフィーニャの2トップに変わった。
浦和は後半27分、最初の交代カードを切る。柏木に代えてMF小島秀仁を投入した。その後、一進一退の攻防が続く。何とか早い時間に1点を返したいG大阪は、後半33分に最後の交代カードを使う。アフォンソを下げてFW川西翔太を送り出した。左MFに平井が回り、2トップは川西とラフィーニャに変わった。
対する浦和は後半37分、デスポトビッチに代えてFW高崎寛之を送り出した。その後、G大阪は必死にゴールを目指すが、思うように攻めることができない。同42分、佐々木がミドルシュートを狙うが、枠を外した。浦和は同44分、鈴木に代えてDF山田暢久を送り出した。
ロスタイムの表示は4分。後半47分、G大阪の執念が実る。ラフィーニャが巧みなドリブルでキープし、PA左の川西にパス。川西はキープできなかったが、大塚翔平が拾ってシュート。低い弾道でゴールネットに突き刺し、土壇場で1点を返した。しかし、反撃はそこまで。ホームの浦和が逃げ切りに成功し、決勝進出をつかんだ。
(取材・文 近藤安弘)
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ナビスコ杯の準決勝が9日に行われ、埼玉スタジアム2002では浦和レッズとガンバ大阪が対戦した。共に代表や怪我で複数の主力を欠いた中、浦和がMF梅崎司、FWエスクデロ・セルヒオのゴールで2-1勝利。準優勝した2004年以来、7年ぶり4度目の決勝進出を果たした。G大阪は優勝した07年以来4年ぶり3度目の決勝を逃した。決勝は10月29日、国立競技場で浦和vs鹿島と03年の決勝以来のカードで行われる。
浦和はMF山田直輝を出場停止で、MF原口元気を日本代表で、DFスピラノビッチをオーストラリア代表で、DF高橋峻希とDF平川忠亮を怪我で欠いた。システムは4-4-2でGKは加藤順大、DFラインは右から宇賀神友弥、濱田水輝、永田充、野田紘史。ダブルボランチは鈴木啓太と柏木陽介が組み、2列目は右にマルシオ・リシャルデス、左に梅崎司が入った。2トップはエスクデロ・セルヒオとデスポトビッチが組んだ。
対するG大阪はMF遠藤保仁を日本代表で、FWイ・グノが韓国代表で、MF明神智和とDF加地亮を怪我で欠いた。システムはこちらも4-4-2でGKは藤ヶ谷陽介、DFラインは右から高木和道、中澤聡太、山口智、下平匠。ダブルボランチは橋本英郎と武井択也が組み、2列目は右に佐々木勇人、左に二川孝広が入った。2トップはラフィーニャとアフォンソが組んだ。
立ち上がりから浦和が積極的に仕掛ける。前半7分、エスクデロがドリブルから右足ミドルシュート。その2分後にはマルシオが左サイドから右足ミドルを放った。同17分には梅崎も強烈なミドルシュート。いずれも決めることはできなかったが、攻撃にリズムをもたらした。
そして前半21分、浦和が大きな先制点をつかんだ。中央からマルシオが右に開いたデスポトビッチに展開。助っ人FWはドリブルから中央のエスクデロ・セルヒオにグラウンダーパスした。エスクデロのシュートはGK藤ヶ谷に弾かれたが、PA内左のこぼれ球に梅崎司が反応。右足できっりちりと流し込み1-0リードをもたらした。
G大阪は浦和のプレスに苦しみ、思うように中盤でパスを繋げなかった。ラフィーニャ、アフォンソの2トップにうまくボールが入らず、苦しい展開が続いた。そんな中、浦和がラッキーな形で追加点を奪った。
前半38分、左サイドに開いていた梅崎司にパスが通り、背番号「7」は得意のドリブルで切れ込んでPA左外から右足を振り抜いた。これがエスクデロ・セルヒオに当たってコースが変わり、ゴール右隅に突き刺さる。梅崎の積極的な姿勢が2-0とするゴールを生んだが、公式記録ではエスクデロのゴールとなった。G大阪は前半、流れをつかめず、前半はそのまま浦和が2-0で折り返した。
後半、G大阪は高木に代えてFW大塚翔平を投入。中盤をダイヤモンド型に変え、アンカーに橋本、右に佐々木、左にアフォンソ、トップ下に二川が入った。2トップは大塚とラフィーニャが組んだ。そして開始1分。ラフィーニャのシュートのこぼれから、大塚がチャンスを作った。PA内右に進入し、角度のないところからシュート。浦和選手に当たりCKとなったが、積極的な姿勢を発揮した。
しかし、後半も浦和のペースで試合が進んだ。同3分、梅崎がPA左内に進入しスライディングしながらシュート。同10分には再び梅崎がミドルシュートを放った。どちらも決められなかったが、前半同様に攻撃にリズムをもたらした。
後半13分にはマルシオのグラウンダークロスにエスクデロが走り込み、難しい体勢からヒールキックでシュートを狙ったが、これはGK藤ヶ谷にセーブされた。さらに同17分には柏木から右のマルシオへとつなぎ、背番号「10」が速いグラウンダーパス。これに梅崎が飛び込んだが、うまく合わせられなかった。
G大阪は相変わらず、前線にいい形でボールが入らず、自慢のアタッカー陣を活かせない。後半25分、G大阪は二川に代えてFW平井将生を送り出した。大塚はトップ下に回り、平井とラフィーニャの2トップに変わった。
浦和は後半27分、最初の交代カードを切る。柏木に代えてMF小島秀仁を投入した。その後、一進一退の攻防が続く。何とか早い時間に1点を返したいG大阪は、後半33分に最後の交代カードを使う。アフォンソを下げてFW川西翔太を送り出した。左MFに平井が回り、2トップは川西とラフィーニャに変わった。
対する浦和は後半37分、デスポトビッチに代えてFW高崎寛之を送り出した。その後、G大阪は必死にゴールを目指すが、思うように攻めることができない。同42分、佐々木がミドルシュートを狙うが、枠を外した。浦和は同44分、鈴木に代えてDF山田暢久を送り出した。
ロスタイムの表示は4分。後半47分、G大阪の執念が実る。ラフィーニャが巧みなドリブルでキープし、PA左の川西にパス。川西はキープできなかったが、大塚翔平が拾ってシュート。低い弾道でゴールネットに突き刺し、土壇場で1点を返した。しかし、反撃はそこまで。ホームの浦和が逃げ切りに成功し、決勝進出をつかんだ。
(取材・文 近藤安弘)
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