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清水、アレックスV弾で公式戦5連勝!横浜FMは未だ今季白星なし

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[4.18 ナ杯第3節 清水1-0横浜FM アウスタ]

 ナビスコ杯グループリーグB組第3節、清水エスパルス横浜F・マリノス戦は清水がMFアレックスの決勝ゴールによって1-0で勝利。ナビスコ杯2戦2勝の清水に対し、横浜FMは1分2敗となった。

 公式戦4連勝中の清水は注目の17歳MF石毛秀樹が4-3-3システムの2列目で先発したほか、山梨学院高出身のFW白崎凌兵が左FWで先発出場。右サイドでは14日の静岡ダービー2得点のFW大前元紀と慶應義塾大出身のルーキーSB河井陽介がコンビを組んだ。

 一方、今季公式戦で白星のない横浜FMはダブルボランチの一角としてU-19日本代表の新人MF熊谷アンドリューが公式戦初出場。左SBにはU-23日本代表SB比嘉祐介が入り、前線では横浜FMユースで同期だった小野裕二松本翔が2トップを組んだ。

 試合は前半半ばから、清水が主導権を握る。ダイレクトパスを交えながらグラウンダーでボールを動かしてチャンスメーク。13分にはカウンターから白崎が右足シュートへ持ち込み、20分には河井の右クロスからアレックスがヘディングシュートを放つ。だが、ゴール前を固める横浜FMに対して、手数をかけすぎる場面が目立ち、決定機をつくるには至らない。それでも、この日清水西高の授業を5時限目まで受けてから合流したという石毛が、個人技などで相手のイエローカード2枚を誘発。守備陣は決定機を作らせずに前半を終えた。

 一方、横浜FMは立ち上がりに松本翔が右足ミドルを放った後はシュートまで持ち込むことができない。いい形でボールを奪う場面はあったが、その後カウンターの精度を欠き、チャンスにつなげることができなかった。

 0-0で折り返した試合はハーフタイムにアフシン・ゴトビ監督から「100%の集中力を出して行け! チケットを買って観に来てくれている観客がいるんだぞ! お前たちは、彼らを興奮させる義務がある」と強烈なメッセージを浴びせられた清水が1点をもぎ取った。10分、ドリブルで中央を駆け上がったアレックスがフリーで左前方を走る大前へラストパス。大前のシュートはGK飯倉大樹にストップされ、27分には石毛、FW伊藤翔が立て続けに決定機を迎えながら粘る横浜FMディフェンス陣に防がれた。それでも31分、左サイドでセカンドボールに反応したSB李記帝のライナー性のクロスをアレックスが「いいボールが来て、自分もいい位置にいて流し込むだけだった。サポーターの前でいいゴールを見せることが良かった」と左足で合わせると、決勝点となる一撃がゴール右隅へ吸い込まれた。

 なかなかチャンスをつくることができない横浜FMは18分にMF兵藤慎剛のシュート性の左クロスのこぼれ球をMF狩野健太が左足ダイレクトでシュート。その後も左SB比嘉がゴールライン付近まで駆け上がるなどゴールを狙う。J1のチームで唯一公式戦勝利のない横浜FMはなんとか勝利へ近づこうとした。だが、ミスが多く、積極性も欠いた横浜FMは攻めきれずに再三清水のカウンターを浴びてしまう。先制された後の39分には高校3年生のU-18日本代表MF喜田拓也をピッチへ送り出すが、最後までゴールが遠かった。


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