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[全日本ユース選手権]C大阪U-15FW小松が延長後半決勝弾!絶好調の要因は「早寝早起き」「イメトレ」

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[12.26 高円宮杯U-15 全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会準決勝 JFAアカデミー福島U15 0-1(延長) C大阪U-15 味フィ西]

 試合を決めたのはやはりこの男だった。スコアレスのままPK戦に突入するかと思われた10分ハーフの延長後半9分、DF西尾隆矢の放ったシュートのこぼれ球をMF喜田陽がスルー。左サイドまで流れるが、そこで待っていたFW小松海樹が狙い澄ましたシュートをゴール右隅に蹴り込む。「最後は絶対に自分が決めようと強い気持ちを持っていました」。セレッソ大阪U-15に初の決勝進出を手繰り寄せた。

 小松は今大会、初戦のアルビレックス新潟U-15戦の後半アディショナルタイムに決勝点を決めると、2回戦の大分トリニータU-15、準々決勝の名古屋グランパスU15戦では2ゴールずつを記録。そして準決勝でもゴールを決めて、4戦連発6ゴールと絶好調だ。

 好調の要因について、本人は「気合です。気持ちです」と照れ笑いを浮かべる。ただ、今遠征で同部屋だというキャプテンの喜田は、「早寝、早起きをしています。みんな意識しているのですが、小松は特に徹底していますね」と意識の高さを結果が出ている要因に挙げた。

 さらに小松は寝る前にも「こんなプレーするぞ!」と声に出しながらイメージトレーニングしているのだという。喜田は「うるさいですね」と苦笑いを浮かべるも、「でも頼もしいです。もっとやってほしいです」と、イメトレ効果継続を期待した。

 小松は3人兄弟。長兄の小松大樹、次兄の小松光樹はともに立正大淞南高から桃山学院大に進学。長兄の大樹は10年度の高校選手権で全国4強入りした時の主力メンバーだった。ただ、兄2人はまだ日本一のタイトルを獲ったことがない。2人からは「日本一を獲ってこい」と送り出されているという海樹。日本一まであと1勝。C大阪U-15としての初の日本一は、小松兄弟の悲願にもなる。

 ガンバ大阪ジュニアユースとの“大阪ダービー”となった決勝戦は28日、味の素フィールド西が丘で13時にキックオフする。

(取材・文 児玉幸洋)

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