beacon

[2013Jユースカップ]「長くやれるのは凄く嬉しい」前回王者・札幌U-18が1か月後の準決勝へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.17 Jユースカップ準々決勝 札幌U-18 1-0 新潟ユース 味スタ西]

 冬の高校年代クラブチームNo.1を決める2013Jユースカップ 第21回Jリーグユース選手権大会。その準々決勝4試合が17日、東西2か所で行われた。

 味の素スタジアム西競技場の第1試合では、前年度王者のコンサドーレ札幌U-18とアルビレックス新潟ユースが対戦。昨年のJユースカップでも実現していたカードだけに「去年もやっていて、引いて守ってくるイメージがあった」(札幌DF内山裕貴、3年)。だが、フタを開けてみると新潟は果敢に前からつぶしにかかる守備を展開。札幌相手に真っ向勝負を挑む構図となった。

「一人ひとりがタフでカウンターが鋭いチームだった」と札幌・四方田修平監督が振り返ったように、前半はボール支配率で優位に立つ札幌が攻め切れず、速攻を受けるシーンが目立つ。24分には新潟FW渡邊新太(3年)のスルーパスからMF飯野七聖(2年)に抜け出される決定機を迎えるなど、「取ったボールをすぐに取り返されていたし、カウンターの対応に甘い部分があった」(四方田監督)。

 ただ、この悪い流れのまま後半に入らないあたりは、さすがに王者。後半はボールロストの頻度が減ってリズムができ始めると、14分に投入されたMF藤井慎之輔(2年)が持ち前の技術で新たな変化を前線に加えていく。それでも来季トップチーム昇格の内定しているDF酒井高聖(3年)を中心とした新潟の粘り強い対応に手を焼いていたが、28分にその壁も破った。前線の素早いコンビネーションから新潟の守備を乱すと、最後はこぼれ球をMF蒲生幹(3年)が蹴り込んで、待望の先制点を奪取してみせた。

 新潟も後半途中から投入されていたFW山本礼利(3年)のスピードを生かしての反撃を試みるが、U-18日本代表の内山、U-17日本代表候補の進藤亮佑(2年)の両CBを軸とする札幌守備陣を切り崩すには至らず。1-0のまま試合終了となった。

 内山は「3年生と一緒にやれる機会は本当に少なくなってきた。ベスト4に入って長くやれるのは凄く嬉しい」とコメント。12月21日に行われる準決勝までこのチームの「寿命」が伸びたことをまず喜んだ。

[写真]後半28分、決勝点を奪った札幌U-18が歓喜爆発

(取材・文 川端暁彦)
▼関連リンク
2013Jユースカップ特集ページ

TOP