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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.66]浦和ユースFW時里元樹(2年)_トップギアで走り切った努力者

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[10.25 Jユースカップ3回戦 京都U-18 0-2 浦和ユース 時之栖スポーツセンター]

 Jユースカップ3回戦。敗れた京都U-18側の感想を想像するなら、「最後までこの勢いが持つとは思わなかった」ということではないだろうか。浦和レッズユースは立ち上がりからトップギアにしか見えず、守っては猛烈なプレッシング、攻めてはスペースへのランニングを繰り返し続けた。2年生FW時里元樹が、その中核だった。

「ずっと走っていれば、いつかチャンスがあると思っていた。仲間を信じて常に走り続けた結果。前の試合でもずっと走ってそれでチャンスが生まれていたので、今回もそうだと信じていた」

 プレーもシンプルだったが、「走り」に対する時里の考え方も実にシンプルだった。35分に生まれた先制点はそんな姿勢が実ったもの。「フィーリングで(パスが)来るんだろうなと思っていた」という動き出しで京都DFを出し抜き、飛び出したGKの機先を制して見事なゴールを奪ってみせた。最終的に決勝点になったこの1点が、試合を決めたと言っていいだろう。

 そしてゴールが生まれてからも走りの強度を落とさなかった。「僕が動けなくなっても、ベンチには他に良い選手がいるので、いつ交代になってもいいと思って走り続けた」とランニングスタイルを継続。後半24分でベンチに下がったが、浮かべていたのは満面の笑み。その表情は、やり切った充実感と交代して入る仲間への信頼感で充ち満ちていた。

 負傷離脱中のFW松澤彰の存在もあり、前線のポジション争いは激烈。時里も「毎週、本当に毎週が競争なんです。週の途中でもFWはすぐに入れ替わるくらい」と笑ったが、いまはどうやらそんなポジション争いを楽しむ余裕も出てきたらしい。大槻毅監督は「これで調子に乗ってもらっては困る」と釘を刺しつつも、「時里はホントに伸びてきた。継続して努力している部分が実を結んできた選手」と目を細めた。準々決勝の相手はJユースで最も走るチームと名高いC大阪U-18。いまの浦和が力を試すのに、これ以上の相手はないだろう。

[写真]先制ゴールを決める活躍も見せた浦和ユースFW時里(21番)

(取材・文 川端暁彦)
 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画「全国のつくしを探せ!」! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015
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