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[MOM2268]京都U-18MF福岡慎平(2年)_世界経験し、強烈な“成長欲”得たU-17代表主将

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前半44分、京都サンガF.C.U-18のMF福岡慎平が決勝点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.28 Jユースカップ3回戦 清水ユース0-1京都U-18 裾野]

 あの激闘から10日を経て、U-17W杯日本代表の主将、MF福岡慎平(京都サンガF.C.U-18、2年)は日本のピッチに戻って来た。もっとも、あのイングランドと演じた死闘の記憶は「忘れようとしても忘れられない」もの。岸本浩右監督によれば、「(日本へ)帰ってきたときに、『もう負けられないぞ』という目をしていた」そうで、「悔しさをバネにして上を目指そう、次を観ている目だった」そうで、安心してピッチに送り出すことができると思えたという。

 迎えたJユースカップ3回戦。福岡は中盤の舵取り役として攻守に奮闘。「イングランドはボールに来る迫力が本当に凄かった。日本人はボールを奪いに行かないところがあるし、自分も見てしまうことがある。そうじゃなくて、カゼミーロ(レアル・マドリー)のようにボールを奪うボランチになりたい」と激しい当たりもいとわずに、戦う姿勢を継続して見せ続けた。

 前半44分には自らが蹴ったCKのこぼれ球が逆サイドに流れる中で、「味方を信じて」中央の急所へと入り込む。猛プレスで奪還されたボールがクロスとして戻って来ると、MF上月壮一郎(2年)が触ってコースを変えたところから、抜け目なく押し込んでゴールを奪い取った。「久しぶりなので、うれしかった」という1点は、結局決勝点となった。

 U-17W杯での4試合。世界の名手と渡り合う中で、強烈な刺激も受けた。優勝したイングランドのMFジョージ・マッケークラン(チェルシー)のように決して体格的に恵まれていなくとも防波堤として機能しつつ、「4番(マッケークラン)は本当にやっていて凄かった。どっか別のところを見ながら縦パスが入ってくる」プレーに驚嘆しつつ、刺激を受けた。

「もっともっとやらないといけない。この京都サンガでもっと成長していきたい」(福岡)

 ワールドクラスの猛者と戦って、強烈な“成長欲”を得たU-17代表の主将がここからどう伸びていくのか。ますます楽しみになる一戦だった。

(取材・文 川端暁彦)
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