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[MOM840]愛知県MF森晃太(名古屋U18、1年)_攻撃の柱、名古屋トップチーム昇格の兄越えへ

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.29 国体少年男子1回戦 愛知県1-1(PK6-5)新潟県 朝日サッカー場]

 試合終盤は「(決定機の)1回目を外して、チームに迷惑をかけたので、絶対に自分が決めてやろうと思っていた」と強引なまでの仕掛けを繰り出し続けた。本来はDF間でボールを受け、ターンしてからのミドルシュートなどを持ち味とするアタッカーが、アグレッシブかつ巧みなステップでDFを外してから決定的なシュートへ持ち込んでいく。力み過ぎた感もあり、PK戦前に自らの一撃で決着をつけることはできなかったが、それでも愛知県MF森晃太(名古屋U18)の存在感は群を抜いていた。

 後半27分には絶妙なタッチで浮き球をコントロールすると、DFを外して強烈な右足シュート。37分に決定的な右足シュートをフカしてしまったあとは、延長戦でも次々とドリブルで切れ込んで決定的なシュートを撃ち込んでいく。そして延長前半8分には空振りした相手DFのミスを逃さずにインターセプトすると、GKの脇を射抜く右足シュート。ただこれもポストを叩き、ヒーローにはなりきれなかった。それでも「PK戦でGKや決めてくれたみんなに助けてもらった。本当に感謝しています」と勝利を喜んだ。

 今月17日には兄の勇人(名古屋U18)が来季名古屋のトップチームへ昇格することが発表された。「ずっと小さい頃からやってきてライバル意識というか、兄に負けたくないという気持ちを持ってサッカーをやってきた。兄がプロになったので、自分もなるしかない。日々努力して頑張っていきます」。今大会ももちろん兄以上の成績を残すことが目標。兄は2年前の山口国体で8強へ進出したものの、広島県と4-4という壮絶な撃ち合いをした結果、PK戦の末に敗れている。森は「FWなんでFWとして点決めれば、チームは勝てる。自分が決めたり、パスしたりして勝利に導いたり、全員で勝つ」。チームを引っ張るひとりとして兄を越える4強、そして優勝を目指す。

(取材・文 吉田太郎)
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