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[国体少年男子]「取れなくても、取られないゲームを」福岡県は強力攻撃陣支える堅守で今大会2度目の無失点

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[9.29 国体少年男子準々決勝 福岡県 2-0 北海道 上富田スポーツセンター多目的グラウンド]

「取れなくても、取られないゲームをと言っている」という木下直洋監督が「失点で流れを崩さないゲームができていると思います」と頷くように、福岡県は今大会3試合で一度もリードを奪われていない。この日は北海道相手に今大会2度目の完封勝利。相手のスピードにDFラインを割られるシーンもあったが、ほとんどチャンスをつくらせずに被シュート3本で白星を収めた。

「(九州)ブロック予選は結構大量失点していた。攻撃力でカバーしているところがあった」と指揮官。九州ブロック予選は3試合で9得点を叩きだした一方で6ゴールを献上していた。簡単に突破を許してしまっていたという守備面が安定したことによって、チームはゴールが奪えなくても焦れずに戦い、最後に勝ち切ることができている。

 CB溝口峻(筑陽学園高1年)は「福岡のウリは攻撃なんで、それを支える守備が必要」と説明。1年生ながら強豪・筑陽学園高で先発を務めるDFは自身の武器である読みの部分や背後へのボールのケアを発揮しつつ、「DFラインも連係取れてきて、コンビネーションも良くなってきている」と語り、自身とともに3試合先発している右SB中村駿(東福岡高1年)やメンバーを入れ替えながらも白星を重ねているDF陣への信頼を口にする。

 個人としてもプリンスリーグ九州の厳しいプレッシャーの中で戦う中で成長。そして今大会「すごく強い相手だった」という広島県戦(28日)を守備に重きを置いた戦いで勝利するなどチームの守りの成長も実感している。次は準決勝。強力攻撃陣に目が行きがちな福岡だが、「絶対に優勝します」と語る溝口ら後方の選手たちがそれを支えて、ゴールを守りぬいてタイトルを勝ち取る。

[写真]守備の中心として奮闘する福岡DF溝口

(取材・文 吉田太郎)
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