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役割に徹してきた2年生のMF宇賀、FW本吉が初先発で気迫のプレー!千葉県は笑顔で国体終える

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千葉県は3位、笑顔で国体を終えた。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.4 国体少年男子3位決定戦 千葉県 0-0(PK5-4)青森県 テクノポート福井総合公園スタジアム]

 千葉県は準決勝から先発5人を入れ替えて3位決定戦に臨んだ。チームを陰で支えてきたMF宇賀凜(千葉U-18、2年)とFW本吉利安(千葉U-18、2年)の2人の早生まれ2年生は、これが初先発。彼らが気持ちの込もったプレーを見せた。

 千葉県の谷口新太郎監督(東京学館高)は2人について「ずっとサブでやってくれていた。スタートじゃないけれど、気持ちを切らさずにウォーミングアップで先頭に立ってやってくれていた」と、自分たちの立場を理解してサポート役に徹した2人の姿勢を高く評価していた。

 この3位決定戦で本吉は前半のみのプレーだったが、最前線でエアバトルを繰り返すなど前線で奮闘。ボランチの宇賀は後半に身体を投げ出してボールを味方に繋ぎ、気迫の守りを見せるなど持ち味の熱いプレーでチームを支えていた。

 宇賀は「3位決定戦までなかなか試合に出られずにいて、谷口監督が最後の試合で自分を信じて出場させてくれて、その期待に応えないといけないという思いが自分の中にあり、仲間たちも自分に期待して快く送り出してくれたので、そこで自分は思い切ってプレーしてしっかり千葉を勝利に導こうと思いました」と振り返る。

 谷口監督からの檄を受けた後半は「この仲間たちとやるのも残り35分だと思って、絶対に勝ちたいという気持ち」(宇賀)で戦い、PK戦の末に勝利。千葉県選抜としての最終戦を笑顔で終え、宇賀は「とても嬉しかった」と喜んだ。

 宇賀と本吉に加え、主将の右SB藤本隼斗(柏U-18、2年)や2年連続の国体出場で思いをぶつけた注目MF畑大雅(市立船橋高2年)、守護神・GK倉田一唯(日体大柏高2年)という2年生が牽引し、1年生も負けじと戦い抜いて最終日に掴んだ白星と3位の座。今後はそれぞれがライバルとして競争しながら、次の目標へ向けて突き進む。

(取材・文 吉田太郎)
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