beacon

[MOM484]静岡MF北川滉平(1年、磐田U-18)_“予選得点王”待望の初ゴール

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.5 山口国体少年男子準決勝 静岡3-1大阪 おのだサッカー交流公園]

 待望の今大会初ゴールだった。静岡のMF北川滉平(磐田U-18)は東海予選でチームトップの6得点をマークしていた技巧派のアタッカー。今大会はチーム一のキープ力を活かして攻撃の起点となっていたが、ここまでの3試合ではノーゴールに終わっていた。

 待ちわびていた瞬間が訪れたのは試合開始直後の3分、左クロスがファーサイドでフリーのFW梅村晴貴に通る。「絶対に折り返してくると思った。上手くやれた」と振り返る北川は梅村の絶妙なラストパスに逆サイドから走り込み、右足ダイレクトでゴールへと叩き込んだ。喜びを爆発する背番号11。「(東海国体だけでなく)本国(体)でもやれるところを見せたかった。きのう決められなかった分、きょう絶対にやってやろうと思っていた」というMFはこの一撃でチームを勢いづけた。

 コンディションが上がってきている実感があった。4-0で勝利した準々決勝・宮崎戦では得意のドリブルが納得のいく内容だった。「昨日からドリブルが切れ始めて。きょうも行けると思っていた」。左サイドから仕掛けた北川は後半2分、左サイドのタッチライン際を鮮やかに突破すると一気に加速してPAまで切れ込み、FW中野誠也のゴールをアシスト。1得点1アシストの活躍でチームを決勝へ導いた。

 決勝でこだわるのはゴールだ。「アシストだけでは相手にとって怖くない。サッカーで一番重要なのはゴール。ゴールを決める選手になりたい」。大会直前に千葉と行った練習試合では完敗。「相手はナメてくると思う。立ち上がりから点を取れるようにしたい」と誓う北川が、準決勝に続いて決勝でもライバルのゴールをこじ開ける。

(取材・文 吉田太郎)

▼関連リンク
山口国体特集

第66回国民体育大会「おいでませ!山口国体」

TOP