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[総理大臣杯]後半3発で立命館大を逆転!関西大が全国切符獲得!

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[5.25 関西学生選手権準々決勝 立命館大1-3関西大 西京極]

 25日、第37回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントの出場権を懸けた第42回関西学生サッカー選手権大会準々決勝、関西大対立命館大戦が行われた。勝てば全国切符獲得となる大一番、昨年の関西選手権を制している関大は後半に3得点をあげ、3-1で逆転勝利。準決勝進出を決めた。敗れた立命大は、3年ぶりの全国進出は叶わなかった。

 今大会、前回王者として臨んでいる関大は、19日に行われた4回戦で2部の甲南大と対戦。苦戦を強いられ、試合は延長戦まで突入したがFW海田佳祐(4年=磐田ユース)の2ゴールで辛勝した。迎えた準々決勝。全国大会の出場権獲得に加え、連覇を目指す関大にとって負けられない一戦となった。

 だが、先制したのは立命大だった。前半16分、関大DFのバックパスをカットしたFW前岡信吾(3年=F東京U-18)が流し込み、リードを奪う。33分にはMF山田俊毅(3年=京都U=18)のFKにMF宮本徹(4年=広島ユース)が頭で合わせネットを揺らすも、オフサイドの判定。追加点とはならなかったが、前半は立命大がペースを握った。関大は決定機を作ることが出来ず、無得点で前半を終える。

1点を追う後半、MF秋山一輝(2年=静岡学園高)が「気持ちの部分を修正した」と話したように、ハーフタイムの修正が効いた関大が徐々に流れを引き寄せる。21分、秋山一の正確なクロスをDF都並優太(4年=東京Vユース)が頭で押し込み試合を振り出しに戻すと、31分だ。左サイドを駆け上がった都並のクロスを秋山一が落ち着いて流し込み、2-1と逆転した。さらに35分にはGKの位置を見極めたMF和田篤紀(3年=神戸U-18)が左足一閃。試合を決定づける3点目で、関大が準決勝進出を決めた。立命大は序盤こそ体を張った守備を見せていたが、最後は力尽きた。

この日の試合を含め、リーグ戦、4回戦の甲南大戦と先制を許す展開が多い関大。島岡健太監督は、「言われてからスイッチが入る。自分たちでスイッチを押せない」と試合を振り返り、「先制のされ方、失点の仕方が同じことの繰り返し」と苦言を呈した。ただ、苦しんだ前半に対し、後半は縦への速いパスから決定機が生まれ、3得点を奪取。「前半からそのつもりはあった」という縦を狙う攻撃が後半に結実し、勝利を掴んだ。まだまだ内容には納得していないが「勝ったこと、夏場に全国に出られることは結果として良かった」と話した。29日の準決勝ではリーグ戦で敗れている桃山学院大をPK戦の末に突破。連覇まであと1勝としている。

[写真]全国大会出場を決めホッとした様子の関西大イレブン

(取材・文 北野裕子)

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