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[全日本ユース(U-15)選手権]「チームの役に立てた」G大阪JY牧野が「交代出場で2発

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[12.27 全日本ユース(U-15)選手権 G大阪ジュニアユース3-1横浜FCジュニアユース J-GREEN堺]

「自分が決められたことが一番嬉しかったんですけど、決めた時にみんなが来てくれて。それでチームの役に立てたと思って、もっと嬉しかったです」。今大会がガンバ大阪ではひとまずラストとなるMF牧野寛太が、交代出場ながら鮮やかな2ゴールを決めてチームに決勝のチケットをもたらした。

 牧野は1-0の後半開始から出場。「1点差やったんで、まずは守備から集中して、攻撃も自分が取ってチームに貢献できればと思っていました」というMFは後半22分、FW高木彰人とのワンツーから右足でゴールを破ると、32分には「あれは自分の持ち味」という右足ダイレクトでのコントロールショットで2点目を叩きだした。「大会の1試合前にスタメン外れて、その時はメンタル的にも弱かった。大会始まってからもあまり出れず、ヤバイかなと思ったんですけど、監督がチャンス与えてくれて、点決めたことで自信もついたし良かったと思います」と喜んでいた。

 牧野は中学卒業後、ユースチームへの昇格ではなく、地元の私立校に進学する予定でいる。先発落ちも経験し、悔しい思いの中で今大会を迎えているアタッカーだが、気持ちを切り替えて悔しさを力に変えた。その牧野については鴨川幸司監督も「今まで出たいという気持ちが溜まっていて、それがきょう爆発してくれて良かった。気持ちのある選手なので、勝負どころで活躍してくれたのが良かったですね」と賞賛していた。

 憧れは先輩でもあるFW宇佐美貴史(ホッフェンハイム)。「高校で1年生から出れたら出て、注目されてまたガンバに戻ってきたい」と誓う牧野が29日の「ガンバラストゲーム」でチームの日本一に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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