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[JFA プレミアカップ2013_MOM]大宮ジュニアユースMF長谷川元希(3年)_「人生の中で一番」歓喜の決勝FK

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[中学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.4 JFAプレミアカップ準決勝 大宮ジュニアユース3-2広島ジュニアユース J-GREEN堺S1]

 GKが全く反応することのできなかった鮮やかな一撃が、大宮アルディージャジュニアユース(関東、埼玉)を2年連続の決勝へと導いた。

 2-2で迎えた後半17分、大宮MF長谷川元希は、ゴール正面右寄りの位置でのFKから右足を振りぬく。GKの位置は右寄り。GKの位置を確認し、空いた側のサイドへ狙い済まして放たれた一撃は、6枚の白い壁を越え、誰にも触れることなくそのままゴールネットへ吸い込まれた。

「絶対に自分が決めないといけないと思った」という長谷川のゴールを確認するとチームメートは大興奮。「(嬉しさは)人生の中で一番です。凄く気持ち良かった」と会心の表情を見せた背番号8はこの日、前半11分に先制ゴールも決め、決勝進出の最大の立て役者となった。

 伊藤彰監督が「彼がいないとゲームコントロールできない」というほど、厚い信頼を置かれているMFはミスなく正確にボールを動かし、相手DFのズレを見逃さずにスルーパスを通す。この日は2得点に加え、中盤で大きな存在感を放っていたものの、本人は「パスだけで自分の特長を見せられなかった」と振り返り、武器であるドリブルを上手く活用できなかったことを反省していた。

 それでも昨年はメンバー外で悔しい思いをしたJFAプレミアカップで、今回は決勝進出に貢献。「(ともに昨年の主力だった)黒川クン(黒川淳史)や川田クン(川田拳登)を越えること。一回もミスらないで、仲間のチャンスを活かしたり、自分で全部できるようにしたい」。京都U-15と対戦する決勝でもミスのないプレーと試合を決める一撃でチームの勝利に貢献し、先輩たちが届かなかった世界舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)

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