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ベレーザが浦和に今季最多3失点敗戦…2年ぶりのリーグ制覇逃す

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[10.28 なでしこリーグ第16節 浦和3-1日テレ 駒場]

 なでしこリーグ第16節は、28日に各地で行い、2位日テレ・ベレーザが敵地で4位浦和レッドダイヤモンズレディースと対戦した。引き分け以下で優勝が消滅してしまうベレーザだが、前半5分にMF庭田亜樹子のゴールで浦和に先制を許す。4分後にMF木龍七瀬のゴールで同点に追いつくが、後半に入るとFW吉良知夏、DF矢野喬子に追加点を決められ万事休す。1-3で敗戦を喫した。なお、この試合の終了前にINAC神戸レオネッサが勝利したため、INACが連覇をはたした。

 ホームの浦和は、4-3-3の攻撃的布陣。ロンドン五輪で銀メダルを獲得したなでしこジャパンから矢野、8~9月に日本で開催されたU-20女子W杯で3位に輝いたヤングなでしこからはGK池田咲紀子、MF猶本光、MF柴田華絵がスタメンに名を連ねた。

 対するベレーザは4-5-1。スタメンには、なでしこジャパンからDF岩清水梓、9~10月にアゼルバイジャンで開催されたU-17女子W杯で8強入りしたリトルなでしこからはMF隅田凜、FW籾木結花が起用された。

 前半5分、早くも試合は動く。PAのすぐ外、ゴールほぼ正面で柴田のドリブルから獲得したFK。庭田の右足から放たれたシュートはきれいな弧を描いてベレーザゴールに吸い込まれ、浦和が先制する。

 試合開始早々に1点を追いかける苦しい展開となったベレーザだが、失点からわずか4分後に試合を振り出しに戻す。籾木のループパスからFW永里亜紗乃がシュート。ゴール前で混戦になったところを木龍が押し込んで1-1とした。

 前半は両チームともに一進一退の攻防を繰り返し1-1で前半を終える。負けられないベレーザは、後半開始から籾木に代えてMF小林弥生を入れ反撃に出ようとするが、ペースを握ったのはサイドを徹底的に狙う浦和だった。迎えた後半10分、浦和のサイド攻撃が実を結ぶ。右サイドをオーバーラップしてきたDF土橋優貴がクロス。DFにクリアされたボールは、吉良の元に。ワントラップから右足を振り抜き勝ち越し。浦和が再び1点をリードする。

 反撃を試みるベレーザだが、なかなか浦和の堅いディフェンスを崩せない。ベレーザの攻撃をしのぎつつカウンターをしかける浦和は、後半27分に得た左CKから齊藤あかねがヘディングシュート。GKがセービングするが、ルーズボールに反応した矢野が強烈なシュートを見舞い、スコアは3-1に。

 その後、スコアは動かないまま試合終了。4位の浦和が意地を見せて3-1で2試合ぶりの勝利。リーグ最少失点を誇るベレーザは今季最多、10年8月29日(浦和戦)以来となる3失点を喫し、2年ぶりのリーグ制覇を逃した。

(取材・文 奥山典幸)

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