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全国自衛隊サッカー大会女子、前回2位の空自築城など4強出そろう

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 全国の自衛隊基地、駐屯地で活動するサッカーチームの日本一決定戦「第48回全国自衛隊サッカー大会」女子の部が19日に陸上自衛隊朝霞駐屯地体育館で開幕し、前回準優勝の空自築城など4チームが準決勝へ進出した。

 開幕当日に組み合わせ抽選を行った予選ラウンドは、6チームずつ2組に分かれて行われた。試合は試合時間20分のフットサル形式。Aブロックは、女子サッカーの強豪・柳ヶ浦高校出身で中学生時代には九州トレセンに選出されたこともある内山田摩耶1士が活躍した空自入間が勝点13(4勝1分)と圧倒的な強さを見せて首位で決勝トーナメントに進出した。内山田1士は「個人的にはこの大会には初出場なのでプレッシャーも感じているけど、良い方向に考えて仲間をまとめたい。最後は勝利で終わりたい」と充実の表情で手ごたえを語った。同ブロック2位は若手中心のチームを編成してきた空自那覇。19歳の熊倉有紗1士は「今日は3試合でバテてしまったけど、勝てたことは素直に嬉しい。ただ、もちろん優勝したいけれど、団結を深めて楽しむことが大事。明日も楽しんでやりたい」と大会初出場での決勝トーナメント進出を喜んだ。2012年のプレ大会と昨年の第1回大会優勝した陸自朝霞は、Aブロックで1勝1分3敗の5位となり、敗退した。

 Bブロックは、前回準優勝の空自築城が5試合を無失点で切り抜け、勝点11(3勝2分)で首位通過。「春高」の通称で知られるバレーボール全国大会を経験している佐藤仁3曹・佐藤地士長の姉妹が活躍した。主将の甲斐良子3曹は「今日は1試合を勝って順調に進めた。明日も1試合目が大事。築城の名を広めたい」と前回の準優勝を超える快挙にかける意気込みを示した。Bブロック2位は、勝点9(2勝3分)の空自小牧となった。最終戦で逆転通過を狙う海自厚木との熱戦を引き分け、悲願の準決勝進出を果たした。仲間とともに嬉し涙を流した黒肱若菜1士は「最後は足がつりそうになったけど、カバーしてくれるぐらいまでサッカー未経験の選手が上手くなっていたので助けられた」と一体感を強調。準決勝で対戦する空自入間には練習試合で完敗しているが「相手は強いけど、今度は向こうを完敗させるぐらいの勢いで臨みたい」と強気に語った。

 大会は翌20日に同会場で決勝トーナメントを行う。予選ラウンドAブロック1位の空自入間とBブロック2位の空自小牧、Aブロック2位の空自那覇とBブロック1位の空自築城が準決勝で対戦。その後、決勝戦と3位決定戦を行う。


※駐屯地内での一般観戦は不可

■予選ラウンド結果


1位:空自入間 4勝1分、勝点13(得失点差10)
2位:空自那覇 3勝2分、勝点8(得失点差6)
3位:空自松島・岐阜 1勝3分1敗、勝点6(得失点差0)
4位:統合市ヶ谷 1勝2分2敗、勝点5(得失点差-2)
5位:陸自朝霞 1勝1分3敗、勝点4(得失点差-6)
6位:空自管制群 0勝1分4敗、勝点1(得失点差-8)


1位:空自築城 3勝2分、勝点11(得失点差5)
2位:空自小牧 2勝3分、勝点9(得失点差2)
3位:海自厚木 1勝3分1敗、勝点6(得失点差4)
4位:陸自国分 1勝3分1敗、勝点6(得失点差0)
5位:空自熊谷 0勝3分2敗、勝点3(得失点差-2)
6位:空自新田原 1勝0分4敗、勝点3(得失点差-9)

※陸自=陸上自衛隊、海自=海上自衛隊、空自=航空自衛隊

[写真]空自築城、得点を挙げて喜ぶ甲斐3曹

(取材・文 平野貴也=フリーライター)

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