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「NIKE MOST WANTED」“日本代表”2人が渡仏、28日開幕の「グローバルファイナル」で世界の才能たちと激突!

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 世界で戦える若きフットボールプレイヤーを発掘するスカウトプロジェクト「NIKE MOST WANTED」の「グローバルファイナル」が4月28日から5月2日までフランス・パリのクレールフォンテーヌで行われる。

 現地時間27日夕方には“日本代表”として「グローバルファイナル」を戦うMF高梨起生(尚志高流通経済大)とMF波田野海(聖和学園高卒)の2選手がクレールフォンテーヌに到着。日本を出発してから15時間近い移動にやや疲れを見せながらも、世界最高峰のトレーニングセンターと言われるクレールフォンテーヌの施設に足を踏み入れ、フランス代表の選手たちも活用する世界を体感した2人は、翌日からの挑戦に思いを巡らせていた。

「NIKE MOST WANTED グローバルファイナル」は世界各国のセレクションを勝ち抜いてきた若き才能たちが、約6か月間のエリートトレーニングや欧州プロのスカウトを受ける機会を得られる「NIKE ACADEMY」(イングランド)への参加を懸けて、4日間のセレクションで技術、判断力などを競い合う。昨年は前橋育英高出身のMF渡邊凌磨が勝者6人のうちのひとりとなり、日本人として初めて「NIKE ACADEMY」への参加権を獲得(その後「NIKE ACADEMY」参加を辞退、インゴルシュタットU-23へ加入)。今年は国内選考会(15年12月~16年3月)を突破した高梨と波田野の2人が“日本代表”として「グローバルファイナル」を戦い、勝者となり、欧州プロへの道を広げる。

 東北を代表する強豪校のひとつ、尚志で10番を背負った高梨は昨夏の全国高校総体で優秀選手に選出された実力派。一方、聖和学園でそのドリブルが注目された波田野は、国内選考会の勝者・FW西村光明(履正社高鹿屋体育大)のケガによって“繰り上げ”でチャンスを掴んだ形だが、元々高校卒業後に海外挑戦するつもりでいたという。「グローバルファイナル」への切符を得たMFは、高梨とともに鹿島アントラーズの練習に参加するなど、準備を進めてきた。高梨は東京、波田野は埼玉とともに関東地域出身で、東北地域の強豪校で力を磨いてきた両選手。プリンスリーグ東北で直接戦った経験もある2人はフランス入り後もコミュニケーションを取りながら、現地時間28日午後にスタートする「グローバルファイナル」へ臨もうとしている。

 今回、地元・フランスをはじめ、ドイツ、スペイン、イギリス、イタリア、ブラジルなどから集まった42の才能が「グローバルファイナル」で激突する予定。高梨、波田野の目標はもちろん世界の壁を突破することだ。高梨は「自分がどれだけやれるのか楽しみ。自分の得意なプレーを出せたらいい。目標は残ることです」と意気込み、波田野は「どれだけ自分ができるか理解したくて来た。受かることを目標に、世界のレベル高いプレーヤーがいるので、彼らから色々なものを吸収したい」と力を込めた。

[写真]フランス入りした「NIKE MOST WANTED」“日本代表”の高梨(中央)と波田野(左)。スタッフから説明を受ける

(取材・文 吉田太郎)

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