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GK寝坊のハプニング乗り越えゲキサカカップ3位に、スモールサイドは“初GK”が殊勲のPKストップ

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ゲキサカカップで3位に輝いたスモールサイド

 ゲキサカのサイト開設10周年を記念したフットサルイベント「リポビタンD×ゲキサカカップ 10th Anniversary ~Reunion同窓会フットサル~」が23日、横浜みなとみらいスポーツパークで開催され、スモールサイドが3位に輝いた。

 フットサル場でバイトする大学生を中心に、サッカー経験者9人でチームを構成。このメンバーで大会に出るのは初めてだったが、息の合ったプレーでゴールを量産。予選リーグは負けなし(3勝1分)でグループFを首位通過し、1位トーナメントへ駒を進めた。

 予期せぬ“悲報”で大会は幕を開けた。「今、起きた」。開会式が終わったころ、チームのGKから寝坊を告げるLINEメッセージが届いた。「二度寝していた」と“続報”が届く中、GK経験のないフィールドメンバーが順繰りにゴールマウスを守った。準決勝は1-1からPK1-2で敗れ、“GKの穴”を痛感させられたが、3位決定戦では意地を見せた。

 再び1-1からPK戦に突入したが、相手の2人目のキックを「今までGKはやったことがない」という水越航平が見事にストップ。“初GK”による殊勲のビッグセーブで、3位の座をもぎ取った。

 試合中もトラブルに見舞われた。チームの精神的支柱である山本海斗が予選リーグで右足を負傷。3位決定戦はピッチの外から見守った。「PK戦になったら自分を信じて止めろ」。山本の言葉に応えた水越は「コースを読んだ。バイトの先輩でもある海斗さんのために頑張りました」と胸を張った。

「今日はフィールドプレイヤーからGKを出さないといけなかった。GKがいたら違う結果だったかもしれない」。GKの寝坊、チームメイトの負傷。病院に付き添った選手もいたため、表彰式まで残ったのは4人だけだった。「このメンバーでまた試合に出たい。次はGKも連れてきて、優勝したい」。アクシデントを乗り越えての3位表彰にも満足せず、水越は力強くリベンジを誓っていた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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