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履けば分かる“キング・オブ・フィット”…部活生向けのアシックス『DS LIGHT 3』が発売!

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『DS LIGHT 3』を語るスパイクマイスターKohei氏

 部活生向けサッカースパイク『DS LIGHT 3(ディーエスライトスリー)』がアシックスジャパン株式会社より2月9日に発売される。今回はサッカースパイクを紹介する「ゲキスパ〜Koheiが話題のスパイクを履いてみた〜」でおなじみのスパイクマイスターKohei氏に、“キング・オブ・フィット”をテーマとする新モデルの特徴を聞いた。

■素足感覚を研ぎ澄ますステッチレス


 前作と比べて『DS LIGHT 3』ではフィット感が向上しました。足を入れた瞬間に分かるくらい足先の柔らかなフィット感、ジャスト感が再現されています。『2』ではアッパー前足部にステッチ(縫い目)が採用されていましたが、『3』ではステッチレスのカンガルーレザーとなっているのが特徴ですね。ただ、ステッチをなくすだけだと柔らかすぎて革が伸びやすくなってしまいます。それを予防するという意味で、内部に横方向の高密度スポンジが内蔵され、ボールタッチした時の柔らかなフィーリングと耐久性・保形性を両立させたアッパーに進化しました。


 屈曲性に関しても、前足部のカンガルーレザーと中後足部の人工皮革のつなぎ目の部分が後ろにきた分、足を曲げた時に縫い目が邪魔しなくなったので、動的フィット性が向上しました。このような細かな修正・改良も施されています。

■シュータン改良で蹴り心地も向上


『2』のシュータンはメッシュがベースとなっていました。通気性が良かったり、柔らかかったり、薄かったりというメリットもあったのですが、『3』では全てマイクロファイバーに変更され、シュータンの耐久性がアップしています。さらにマイクロファイバー1枚ということで、足の甲にピッタリとフィットするように改良されました。


 実際の蹴り心地としても、マイクロファイバー1枚がしっかりと足の甲にフィットした状態となっているので、インステップのボールインパクトが良くなっています。また、アッパーに低反発スポンジではなく、(前項で触れた)高密度スポンジを内蔵しているところもポイントです。キックの時に反発感を出す狙いもあり、強いキックを生み出すというのが裏テーマだったりもします。


 シュータンの上部はあまり足首に接触しないように配慮された形状になっていますね。ここには低反発フォームが内蔵されていて、足首に接触した時に柔らかさを感じるだけでなく、デザイン上のアクセントにもなっています。

■良いからこそ変わらない部分も


 アウトソールに関してはスタッドの突起の部分も含め、前作と全く一緒です。良いから変える必要がないという感じでしょうか。どのグラウンド(土、人工芝、天然芝)にも対応できるソライトポリマーという樹脂が採用されているのですが、削れにくくて耐久性があり、屈曲性もしっかりと備えられているので、履いている時にストレスなく走ることができます。良いからこそ変える必要がないというところで、今回もアウトソールは同じものが継続して採用されています。

■スピード感を意識した先進的なデザイン


 今回のデザインはヒール部分の外側にエンボス加工(文字や絵柄などを浮き彫りにする加工)が施されるなど、スピード感を意識したものとなっています。両サイドにはタイガーラインが採用され、よりモダンなデザインになりました。カラーリングに関しても、他にオールレッドなども用意されているので、デザイン的にもしっかりとこだわってきていますね。パッと見の印象としても良くなっていると思います。現代風というか先進的な印象を受けるのではないでしょうか。


 また、『DS LIGHT 3』では細身のスリムラスト、標準幅のレギュラーラスト、幅広のワイドラストという3つの幅が用意されています。足幅が狭い人から普通の人、足幅が広い人までこのモデルを選ぶことができるのは大きな魅力の1つですね。

■非常に優れたコストパフォーマンス


 今回は税込みで定価1万4040円なのですが、その価格に対しての費用対効果が非常に優れています。ステッチレスのカンガルーレザーを採用し、中に高密度スポンジも内蔵してこのクオリティー、このフィット感、この履き心地で定価1万4040円というのは、かなりコストパフォーマンスがいいと思います。

■履いた瞬間に分かる未体験のフィット感


『DS LIGHT 3』はポジションやプレースタイルを問わず、どんな足型の人でも履きこなせるスパイクになっています。とにかくサッカーショップで試し履きしてみてほしいですね。履けば分かるこのフィット感というか、多分サッカーショップで中高生が試着してみた段階で「これいいな」と思えるスパイクだと思いますよ。足を通した時に「おーなるほど、これいいな」という感触が分かるほどいいと思うので、僕がこうやって熱く語るよりも、ぜひサッカーショップで試し履きしてみてくださいという感じです。とにかく履けば分かります。今回のテーマである“キング・オブ・フィット”は誇大広告ではないと思います。


Koheiプロフィール:
日本初のスパイクマイスター。日本全国の部活プレイヤーがサッカースパイク選びの参考にする「Kohei's BLOG」の運営者。これまでに1000足以上のスパイクを着用し、その最新情報や機能性を独自の視点で紹介している。国内でも有数のスパイク目利き力を持ち、プレイヤーの生の足を見れば、その人にマッチするスパイクが何かを見抜くことができる。身長180cm、体重72kg。ポジションはFW、ときどきMF。中学、高校、大学とサッカー部に所属し、現在も社会人チームでプレー。

(取材・文 阿部哲也)

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