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[明日アルゼンチン戦]ブラサカ日本代表のエース川村「全力以上の力を出し切る」

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1日の公開練習後の一コマ。川村怜への注目は高まっている

 ブラインドサッカー日本代表は明日4日、世界ランク2位のアルゼンチン戦に挑む。前日3日、日本代表は全体練習をやらず、個人調整に任された。午前中に軽めの調整で終えた日本代表のエース川村怜も準備は整った。

「世界最高レベルのチームと試合ができるのは楽しみ。この時期にアルゼンチンとやれることに感謝しながら、全力以上の力を出し切ってとにかく1点とりたいです」

 8月の南米遠征ではアルゼンチンで2試合。0-1、0-0と守備で収穫を得た半面、1点もとれなかった。組織的な守備の前にほとんど攻め手がなかったことに危機感を覚えている。

「僕が決められれば最高ですけど、とにかくビルドアップのところにこだわって、つないで少しでもチャンスを作ってチームとして貪欲にゴールを狙いたい。守備も、強いメンタリティーで挑まないとそう簡単には止められない。もうそこは戦い。とにかく1対1でもグループとしても負けないことが大事。とくにメンタル面はいい準備をしてのぞみたい」

 川村はいつも試合前は必ず部屋を掃除してから出陣するという。
「頭の中をきれいにしたいから、部屋もきれいにします。そのためにあったモノを元通りにしていきます。心の整理整頓ですね」

 アルゼンチンとは過去4戦してまだゴールすら奪ったことがない。ゴールネットを揺らし、新しい歴史の扉を開く。部屋の掃除をしながら、川村はそんな光景を脳裏に浮かべているはずだ。

軽快なボールさばきを見せる川村(中央)


(取材・文 林健太郎)

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