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[ノーマライゼーションカップ2019]”ブラサカ界の澤穂希”こと菊島がトリプルハットトリックを達成。女子日本代表が圧勝

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9点目を決めた瞬間、菊島は飛び上がった

【さいたま市ノーマライゼーションカップ2019】(23日、サイデン化学アリーナ)

 ブラインドサッカーの女子選手の強化と世界的普及を目指して「さいたま市ノーマライゼーションカップ2019」が23日に開催され、女子日本代表が10‐0でIBSA世界選抜に10‐0と圧勝した。背番号10の菊島宙が離れ業をやってのけた。開始早々から積極果敢にシュートを放ち、前半6分の先制ゴールを皮切りに、9分、13分といずれも右足でゴールを決めて、前半だけでハットトリックを達成した。

 さらに後半にも相手が疲れてきたところを見逃さず、シュートを連発。後半9分を皮切りに分刻みに得点を重ね、後半だけで6得点をあげた。後半途中の同12分には工藤綾乃も代表初ゴールをあげ、自分がゴールした時と同じぐらい喜んだ。

 菊島はこの試合直後の26日に学内試験を控えていたため、最近は学業を優先させ、前日22日の最終練習にも参加できず。最後に練習したのは18日とほぼぶっつけ本番で試合にのぞんでいた。決してベストコンディションではない中、観衆1033人の中でゴールラッシュを見せた菊島は試合後、「自分の中で最多となる得点がとれましたし、ほかのチームメートも点がとれて喜べたのはよかったです。3点はとりたいなと思って試合にのぞんでいました。その3倍ですか? とれましたね」と白い歯を見せていた。

女子日本代表 10-0(前半3-0)IBSA世界選抜

得点者
[日本代表]
菊島宙(前半6、9、13分、後半9、10、12、18、19、20分)
工藤綾乃(後半14分)

先発メンバー
[日本代表]
前半
GK1大作眞智子(埼玉T.Wings)
FP10菊島宙(埼玉T.Wings)
FP9工藤綾乃(Avanzareつくば)
FP8鈴木里佳(コルジャ仙台ブラインドサッカークラブ)★
FP7竹内真子(兵庫サムライスターズ)

後半
GK1大作眞智子(埼玉T.Wings)
FP10菊島宙(埼玉T.Wings)
FP5加賀美和子(buen cambio yokohama)
FP8鈴木里佳(コルジャ仙台ブラインドサッカークラブ)★
FP7竹内真子(兵庫サムライスターズ)
ガイド藤井潤
監督村上重雄
 
[IBSA世界選抜]
前半
GK1タニヤ・ヘンゲル(オーストリア)
FP4レベッカ・クレブス(スウェーデン)
FP5マヤ・レイチャード(スウェーデン)
FP10ショアナ・アギラール(アルゼンチン)
FP14カタリナ・クーンライン(ドイツ)★

後半
GK12アガサ・オベタ(ナイジェリア)
FP3 リサ・ライ(スウェーデン)
FP5 マヤ・レイチャード(スウェーデン)
FP8 ベティーナ・ソルヨク(オーストリア)
FP14カタリナ・クーンライン(ドイツ)★
ガイド サンディアゴ・フーゴ(アルゼンチン)
監督トゥサン・アクピェー(フランス)
※★は主将

≪女子日本代表の過去戦績≫
▼2017年5月6日「IBSAブラインドサッカートーナメント」(オーストリア)
〇2-0イングランド・ギリシャ選抜 菊島宙(2)
〇2-0ロシア・カナダ選抜 菊島宙(2)
〇1-0IBSA選抜 菊島宙
〇1-0IBSA選抜(決勝戦) 菊島宙

▼2018年2月24日「さいたま市ノーマライゼーションカップ」
〇7-3アルゼンチン選抜 菊島宙(6)斎藤舞香

▼2019年2月23日「さいたま市ノーマライゼーションカップ」
2019・2・23○10‐0IBSA世界選抜 菊島(9)工藤綾乃
【注】大会名の後の名前は得点者。( )はゴール数。

(取材・文 林健太郎)

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