[ジャイキリETU特集号]策士同士の激突! 数的不利を跳ね返す劇的勝利!!
週刊『モーニング』にて2007年から連載されている人気フットボールマンガ『GIANT KILLING(ジャイアントキリング)』。物語はリーグ最終盤に入り、達海猛率いるETUの初優勝なるか、手に汗握る展開が続いている。ジャイキリの魅力のひとつであるリアルな世界観をそのままにサッカー専門誌として再現した、『フットボールダイジェスト ETU特集号』が12月23日に発売。刊行記念して、ゲキサカではリーグ戦のマッチレポを特別にお届けしていく。
[リーグジャパンD1第20節 山形1-2ETU]
30代の青年監督同士の対戦として注目を集めた一戦は、攻めるETU、守る山形の構図でゲームが進んでいく。
ETUが山形を自陣に釘付けにするが、メンデスを中心とする山形の堅守を崩せない。次第に嫌なムードが漂い始めたが、それを打破したのは、伏兵コンビだった。
左サイドバック・清川和巳のロングフィードに反応した世良恭平が左足でファーサイドネットへ鮮やかに流し込む。世良のリーグ戦4点目のゴールでETUが先制に成功した。
後半に入り山形の佐倉監督は、小森にボールを集めて攻撃の色を強めようとしたが、ETUのほうが一枚上手だった。その策を読んでいた達海猛監督は小森へのマークを厳しくして、自由にボールを持たせない。
なんとか追いつきたい山形はメンデスを中盤に上げて攻撃的なシステムへと変更。なりふりかまわず反撃に出る。
すかさずETUベンチが新加入のMF殿山充を投入し、試合を落ち着かせようとした矢先、アクシデントが起きる。
出場停止の椿大介に代わってボランチに入っていた堀田健二が後方からタックルを見舞い、一発退場を宣告されたのだ。
それだけではない。このFKの流れから、40歳を過ぎても現役を続ける生きた伝説・ケン様こと古内健にゴールを決められ、1-1の同点となる。
数的優位となった山形は猛攻を仕掛け、ケン様が同点弾を叩き込む
しばらく戦況を見つめていた達海監督は宮野剛を呼び寄せ、作戦を授ける。その直後、ETUは7人で守り、攻撃は宮野と夏木陽太郎の2人に任せるという消極的な戦い方を見せた。引き分け狙いにきたのか。そう思われたゲーム終盤、ETUベンチが動く。
新加入のガブリエルを投入――。
自慢の脚力を生かしてサイドを制圧、鮮烈デビューを飾ったガブリエル
ETUがガブリエルにボールを集めて右サイドから攻め込めば、山形は小森の突破から丸岡がシュートを放つ。ボールは無人のゴールに向かったが、ライン上で村越茂幸が決死のクリア。ここからETUの最後の逆襲が始まった。ドリブルで運んだガブリエルからパスを受けた夏木がゴール前に進入した瞬間、メンデスのタックルが炸裂!
主審の判定は……PK!
ジーノがゴール左に突き刺した直後にホイッスルが鳴り、激闘に終止符が打たれた。
最終盤、夏木のPK奪取からジーノがPKを成功させた
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『フットボールダイジェスト ETU特集号』