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[選手権]守護神欠く準々決勝、鹿児島城西に暗雲(鹿児島城西vs宇都宮白楊)

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[1.3 第87回全国高校サッカー選手権大会3回戦 鹿児島城西(鹿児島)7-1宇都宮白楊(栃木) 市原臨海]

 圧勝劇で初の準々決勝進出を決めた鹿児島城西(鹿児島)に一抹の不安が残った。7-0の後半39分、一瞬の隙から最終ラインの裏を宇都宮白楊のFW関敏史(2年)に取られた。GK神園優(3年)はゴールから飛び出して対応したが、関のスピードに振り切られ、抜かれたところで後ろから手をかけた。主審はPKを宣告した上で、神園にレッドカードを提示。3人の交代枠を使い切っていたため、急きょMF鮫島晃太(1年)が代役GKを務めたが、FW小野優二(3年)にPKを決められ、最後の最後で1失点を許してしまった。

 一発退場となった神園は滝川二(兵庫)との準々決勝が出場停止となる。守護神を欠く緊急事態。ここまでの3試合は計16得点と圧倒的な攻撃力で勝ち上がってきたが、失点も6ある。守備に課題を残すチームが、準々決勝という大一番に正GK不在で臨まざるを得なくなった。

 それでもチームメイトは、準々決勝でゴールを守ることになるGK下市茂樹(2年)に信頼を寄せた。FW大迫勇也(3年)は「いいGKだし、いつもと変わらない。全然大丈夫」と話し、センターバックのDF成元将平(3年)も「茂樹は2年だけど、いつも同じグラウンドで練習しているし、不安はない。シュートを打たせないぐらいの気持ちでいる」と強調。チームの危機だからこそ、全員が一丸となって勝利をつかみにいく。

<写真>後半39分、GK神園優にレッドカードが出される

(取材・文 西山紘平)

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