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日本高校選抜、登里&谷本2発で大学生に勝利

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[4.3 練習試合 日本高校選抜 4-2 流通経済大 市原臨海]

 デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会(ドイツ)に出場する日本高校選抜が3日、千葉県の市原臨海競技場で流通経済大(サテライトチームのクラブ・ドラゴンズ)と練習試合(35分3本)を行い、4-2で勝った。日本高校選抜は川崎フロンターレのMF登里享平(香川西)と第87回全国高校選手権優勝の広島皆実(広島)で10番を背負っていたMF谷本泰基(阪南大)がそれぞれ2得点。チームは明日4日に合宿地であるスイスへ出発する。

 日本高校選抜が大学生相手に勝利し、優勝を狙う国際大会へ向けて弾みをつけた。大学生の素早いプレスに対して戸惑う場面もあったが、高校選抜は左MF登里にロアッソ熊本の右MF大迫希(鹿児島城西)、右SB村田俊介(広島皆実→大阪学院大)といったサイドアタッカーの突破とザスパ草津MF佐藤穣(前橋育英)を中心としたパスワークで打開していく。まずは1本目4分、FW西澤厚志(前橋育英3年)からのパスを左サイドで受けた登里が左足ループを決めて先制。さらに西澤、大迫がゴールマウス直撃のシュートを放つなど押し気味に試合を進めた高校選抜は33分、FW黒木一輝(大津→福岡大)が奪った右FKで登里が得意の左足を一閃。コントロールされたシュートはゴール左隅へと吸い込まれ、リードを広げた。
 
 DF松岡祐介主将(広島皆実→明治大)、DF藤本大(大津→流通経済大)の両CBとMF米田賢生(前橋育英→法政大)を中心に守る守備陣も安定。砂金伸監督(八千代)が「(デュッセルドルフ国際ユース大会は25分ハーフのため)守備のトレーニングに関してはきつく話していた。(大学生の)流経のスピードに驚くと思う、という話もしていたが集中していたし、守備はすごくうまくいっていた」と振り返ったとおりに2本目まで無失点。3本目序盤に流通経済大FW征矢智和(2年=東京Vユース)、MF千葉浩(4年=東農大一高)に連続ゴールを奪われて同点に追いつかれたが、同6分に左サイドを突いた黒木のラストパスから谷本が相手GKをかわして勝ち越すと、さらに8分には右サイドの大迫からのアーリークロスでDFラインの裏へ抜け出した谷本が再びゴールを破り、4-2とした。
 大学生に勝った高校選抜の登里は「(2点目のFKは)余裕を持って蹴れた。(大会は)25分ハーフなのでセットプレーが大事になるし、そこで勝敗が分かれる。(自分自身としては)もっと点に絡めるようにしたい」。ドルトムント(ドイツ)、PSV(オランダ)のユースチームなどと対戦するデュッセルドルフ国際ユース大会へ向けて主将の松岡は「日本人の特徴を生かして速いパス回しをやっていきたい。てっぺん目指してやる」と意気込んだ。

<写真>1本目33分、直接FKを決めた高校選抜・登里(右)をFW黒木が祝福
(取材・文 吉田太郎) 

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