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登里2発!エースがチーム牽引

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[4.3 練習試合 日本高校選抜 4-2 流通経済大 市原臨海]

 日本高校選抜の川崎フロンターレMF登里享平(香川西)が直接FKでのゴールを含む2得点。第87回全国高校サッカー選手権で活躍した選手で構成された「Japan」の中でも抜群の存在感を放った。
 左MFで先発した登里は1本目4分、FW西澤厚志(前橋育英3年)のパスを受けると飛び出してきたGKの位置を確認。冷静にGK頭上を射抜く左足シュートを決めた。さらに33分には右FKのチャンス。「(大迫)希から『2点目もいっちゃう? と言われたので『じゃ、いっちゃう!』と。笑いながら、余裕を持って蹴ることができました」と放った左足FKはゴール左隅へと吸い込まれた。
 その後も3本目に自陣からドリブルで左サイドを独走し、GKの横を破るシュート(DFにクリアされゴールはならず)を放つなど、大学生相手に実力を見せつけた。

 昨年のJ1・2位で、リーグ最多得点を挙げている川崎Fでもまれながら成長を遂げている登里。「まだオフザボールのときの動きが悪いとことがある」と課題を口にしたが「(クラブの)みんなが自分の特徴を分かってくれて、スペースへ出してくれる。(ドリブル突破は)自分の特徴。1対1だったらプロでも仕掛けている」と手ごたえも感じている。この日はプロの世界でも通用する自信を持つドリブルで再三左サイドを切り崩し、相手の脅威となった。
 チームは明日4日からスイス・ドイツ遠征を行い、デュッセルドルフ国際ユース大会(ドイツ)でドルトムント(ドイツ)、PSV(オランダ)などの強豪クラブのユースチームと戦う。「(自分の)ドリブルやスピードを生かせるようにプレーしたい」。FW大迫勇也(鹿島)が参加辞退した今回の欧州遠征では、唯一のJ1戦士でエース格。国内最後の実戦で大暴れしたU-20世代屈指のドリブラーが欧州に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)

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